SX-70 FOREVER BLOG

憧れの中判カメラ

中判体験レポート第1話 『中判て何?』の巻。

「中判カメラって何ですか?」という、
中判初心者「ユカちゃん」が中判カメラを使えるようになるまでの
涙あり笑いありの、ハートウォーミングなカメラ物語。


〜〜登場人物紹介〜〜

タドコロ
タドコロ店長
中判が大好きなカメラ屋さん。デジタル全盛の今の世に中判カメラを広めるのが好き。


ユカ
時計屋のユカ
タドコロ店長に触発され、最近中判に興味がわいてきた、中判未経験ガール。






それでは、第一話。
「中判て何?」の巻。
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はじまり、はじまり〜。







タドコロ「ユカちゃんは、中判は初めて?」

ユカ  「はい、初めてです」

タドコロ「使う前に聞いておきたいんだけど、中判ってどんなイメージ?」

ユカ  「んーーー。なんか、正直よくわからないです(笑)」

タドコロ「ははは(笑)そっか」

ユカ  「難しそうな感じ」

タドコロ「うん、最初はみんなそう言うよ」

ユカ  「何をどうしたら良いのかも分かりません」

タドコロ「なるほど。じゃあ、いっぺんにじゃなく、少しずつお勉強していこう」

ユカ  「お手柔らかにお願いします(笑)」

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タドコロ「ところで、35mmは使ったことあるの?」

ユカ  「普通のフィルムカメラは使ったことがあります」

タドコロ「普通の・・・んーと、35mmのことかな?」

ユカ  「?」

タドコロ「なるほど。じゃあ中判の話をする前に、まずは“普通の”フィルムと“中判”フィルムの違いを知っておこうか」

ユカ  「はい!」

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タドコロ「これが35mmフィルム。ユカちゃんの言う“普通のフィルム”」

ユカ  「これです!普通のフィルム!家にあったカメラで使ってました。35mmフィルムっていうんですね」








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タドコロ「で、これが中判のフィルム。ブローニーフィルムと呼ばれることが多いかな」

ユカ  「はじめて見ました。35mmフィルムとは形がだいぶ違いますね。見るからに大きいです」

タドコロ「そうだね。幅が約6cm。35mmフィルムの約2倍だね」

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ユカ  「このフィルム、35mmフィルムみたいに入れ物に入ってないですね」

タドコロ「パトロネのことだね。ブローニーフィルムはスプールという軸にフィルムを巻き付けてシールで止めてあるだけなんだ」

ユカ  「なんだか巻物みたい」

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タドコロ「そうだね、まさに巻物と同じなんだ。ちょっと広げてみようか」

ユカ  「長そうですね」

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タドコロ「約80cmの一枚のフィルムが巻かれてるんだ。結構長いよね」

ユカ  「あ、何かでてきました」

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タドコロ「それがフィルムだよ」

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ユカ  「え!最初の紙はフィルムじゃなかったんですか?」

タドコロ「あれはフィルムが感光しないように防いでくれる裏紙なんだよ」









ユカ  「じゃあ実際にはここから写真が撮れるんですね」

タドコロ「そういうこと。裏をみてごらん」

ユカ  「数字が書いてあります」

タドコロ「『1』という数字がたくさん書いてあるでしょう。ここが1枚目ですよ、というサインだよ」

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ユカ  「なんでわざわざそんなこと書いてあるんですか」

タドコロ「カメラによっては1枚目を自分でセットする必要があるんだ。その時の確認用だよ」

ユカ  「へー。でも『1』の場所が一定じゃないですよ」

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タドコロ「お、よく気付いたね。それこそが中判カメラの面白さなんだ」

ユカ  「?」

タドコロ「この一枚の長いフィルムを『どういう長さ』で写真を撮っていくか。それによって画面の形やサイズが変わるんだよ」

ユカ  「?」









タドコロ「ユカちゃんがいつも撮ってる写真はどんな形?」

ユカ  「私がいつも撮ってるのは、長方形の写真です」

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タドコロ「35mmフィルムを使うカメラはほとんどが『2.4cm x 3.6cm』の長方形の写真なんだ。ところがブローニーフィルムは、カメラによって切り取るサイズが変わるんだよ。」

ユカ  「カメラを変えると写真の形が変わるんですか?」

タドコロ「そういうこと。ユカちゃん、さっき話したブローニーフィルムの幅って何cmか覚えてる?」

ユカ  「6cmです」

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タドコロ「正解。じゃあ例えば、幅6cmのブローニーフィルムを4.5cmずつの長さで撮っていくカメラがあるとする。フィルムのサイズと形は分かる?」

ユカ  「縦6cm、横4.5cmの長方形です」

タドコロ「そう。いわゆる『6x4.5』と呼ばれるフォーマット。このフォーマットで撮るカメラのことを645と呼ぶんだよ」

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ユカ  「へぇー・・・」

タドコロ「例えば、幅6cmのこのフィルムを6cmずつの長さで撮っていくカメラがあるとする。」

ユカ  「6cm×6cm・・・ましかく写真ですね!かわいいですよね」

タドコロ「ましかく写真は中判の代表的なフォーマットなんだ。中判の世界では『6x6(ロクロク)』と呼ばれることも多いよ」

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ユカ  「フォーマットって他にもあるんですか?」

タドコロ「他には『6x7』や『6x9』というものがある。『6x9』は中判で最大級のサイズなんだ」

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ユカ  「いろいろあるんですね」

タドコロ「幅6cmのブローニーフィルムをどういう長さで切り取っていくか、それは選んだカメラ次第なんだ」

ユカ  「じゃあ、ましかくの写真が撮りたかったら『6x6』のカメラを、大きい写真を撮りたければ『6x9』のカメラを選べば良いんですね」

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タドコロ「そういうこと。なるべく枚数を撮りたい人は『6x4.5』を。中判にしかない比率の写真を撮りたい人は『6x7』を選べばいんだ」

ユカ  「なんでなるべく枚数を撮りたい人は『6x4.5』なんですか?』

タドコロ「だって中判の中では一番写真の面積が小さいから、その分いっぱい枚数が撮れるでしょ?『6x4.5』は16枚写真が撮れるんだ。倍の面積の『6x9』は撮れる枚数は半分の8枚なんだよ。」

ユカ  「『6x6』と『6x7』は何枚ずつ撮れるんですか?」

タドコロ「『6x6』は12枚で、『6x7』は10枚だよ」

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ユカ  「なるほどーー!なんとなく中判ってどういうことか、少しだけ分かった気がします」

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タドコロ「イメージが付くだけでも違うよね」

ユカ  「早く撮影してみたくなってきました!」

タドコロ「そうだね。でもその前にフィルムを手に入れないと」

ユカ  「そうか・・・」

タドコロ「じゃあ、次はフィルムを買いにいってみよう」

ユカ  「はーい!」




つづく・・・





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中判体験レポート第2話 『中判フィルムを手にいれろ!』の巻

「中判カメラって何ですか?」という、
中判初心者「ユカちゃん」が中判カメラを使えるようになるまでの
涙あり笑いありの、ハートウォーミングなカメラ物語。

前回、中判フォーマットを覚えたユカちゃんが次にとるべき行動とは?




第2話。
「中判フィルムを手に入れろ!」の巻。
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はじまり、はじまり〜。






ユカ  「タドコロ店長。フィルムの仕組みは何となく分かったのですが、フィルムってどこで買えばいいんですか?」

タドコロ「お、いきなり核心をついてきたね。」

ユカ  「早く撮りたいから、知りたいんです」

タドコロ「それじゃあ、早速出かけようか」

ユカ  「はい!」






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ユカ  「ここは?」

タドコロ「大きな声ではいないけど、某大手量販店だよ」

ユカ  「※#◆≒カメラですね」

タドコロ「うん、ユカちゃん。大人の事情というのがあるから、そんなに大きな声ではっきりと言うのはやめようね」

ユカ  「わたしポイントカー・・・」

タドコロ「ユカちゃん!もうやめようね」

ユカ  「?・・・はい」

タドコロ「さて、じゃあ早速フィルムコーナーに行ってみよう」

ユカ  「はい!」






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タドコロ「ここがフィルムコーナーだけど、何を買えばいいか分かる?」

ユカ  「全くわかりません」

タドコロ「中判フィルムは、別名“ブローニーフィルム”と呼ばれてることは言ったよね」

ユカ  「覚えてます」

タドコロ「実は“ブローニーフィルム”というのは愛称で、正式名称があるんだ」

ユカ  「なんて言うんですか?」

タドコロ「120フィルム」

ユカ  「なんかかっこいい」

タドコロ「120フィルム」

ユカ  「すてき」

タドコロ「The120・・・」

ユカ  「タドコロ店長。もういいですか?」

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タドコロ「お店によって、ブローニーフィルムとか120フィルムとかっていう表現をするから覚えておくと探しやすいよ」

ユカ  「ブローニーか120ですね」

タドコロ「じゃあ探してごらん」

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ユカ  「タドコロ店長。この220と書いてあるフィルムは違うんですよね?」

タドコロ「その話は少し込み入ったことになるから、今日はやめておこう。まずは120フィルムを探してごらん」

ユカ  「はい。んーーと・・・ぁ、あった。ありました!」

タドコロ「はい、正解です」

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ユカ  「あれ?でも、種類がいっぱいあってどれを選んでいいか分かりません。カラーネガ・・・リバーサル・・・モノクロ・・・」

タドコロ「フィルムには種類があるんだ」

ユカ  「種類ですか?」

タドコロ「大きく分けると、カラーフィルムと白黒フィルム」

ユカ  「中判って、白黒も撮れるんですか?」

タドコロ「撮れるんだよ」

ユカ  「そうなんだー。知らなかった!」

タドコロ「カラーフィルムはネガとリバーサルの2種類があるんだけど、ユカちゃんも35mmで使ったことのあるネガフィルムにしておこうか。簡単だし」

ユカ  「はい。でもそのリバーサルフィルムっていうのと何が違うんですか?」

タドコロ「それもまた今度、別の機会に教えてあげるね」

ユカ  「これ、5本入りなんですね」

タドコロ「そう。1本ずつで売るお店もあるけど、量販店では5本セットの箱売りが主流だね。種類によって色々だけど、5本セットでだいたい2500円〜3000円くらいかな」







タドコロ「ところでユカちゃん。感度って分かるかな?」

ユカ  「言葉は聞いたことがありますが、いつも特に気にしてません。適当です」

タドコロ「うん。いつもそうならそれでも良いんだけど、せっかくだから感度についても覚えておこうか」

ユカ  「お願いします」

タドコロ「感度というのは、フィルムが光を感じ取る力のことを言うんだ。その値をISOとかASAと呼ぶよ」

ユカ  「アイエスオー とか エーエスエー」

タドコロ「イソ とか アーサー とか言ったりもするよ」

ユカ  「読み方の違いですね」

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タドコロ「で、今販売されている120フィルムの感度は、100と400と800が主流なんだ」

ユカ  「それぞれ、どう違うんですか?」

タドコロ「数字が低い方が低感度と言って、フィルムに多くの光を必要とするんだよ。どっちかというと屋外向きかな。室内だと手ブレしやすいかも。そのかわり画質は一番きれいなんだよ」

ユカ  「800だとどうなるんですか?」

タドコロ「高感度のフィルムは少しの光でも写せるから、室内や夜の街みたいな暗いところでも撮影できるよ。でも、画質はちょっと荒れるけどね」

ユカ  「それぞれに長所と短所があるんですね」

タドコロ「そう。だから最初は何にするか選べなければ、中間の特徴の400を使うと良いよ。」

ユカ  「じゃあ、そうしてみます!」








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タドコロ「フィルム買えたね」

ユカ  「買えましたね♪」

タドコロ「今日はたまたま量販店に来たけど、他にも現像屋さんとかカメラ屋さんでも扱ってるお店があるから、自分の近くのお店を調べてみるといいよ。もし無くてもネットショップもあるから、フィルムの入手に困ることはないよ」

ユカ  「安心ですね」

タドコロ「よし。フィルムを買ったら次はいよいよ・・・」

ユカ  「カメラ!!」

タドコロ「そうだね、これからお店に戻ってカメラを選ぼう」

ユカ  「ドキドキワクワクです」

タドコロ「ユカちゃんに合ったカメラが見つかるといいね」

ユカ  「ハイ♪」





というわけで、本日はここまで。
カメラ選びは明日に続く・・・






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中判体験レポート第3話 『中判カメラの種類』の巻

「中判カメラって何ですか?」という、
中判初心者「ユカちゃん」が中判カメラを使えるようになるまでの
涙あり笑いありの、ハートウォーミングなカメラ物語。





前回、中判フィルムを手に入れたユカちゃん。
今日は大事なカメラ選び。
どんなカメラにするのかな?


第3話。
「中判カメラの種類」の巻。
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はじまり、はじまり〜。






ユカ  「カメラっ♪ カメラっ♪」

タドコロ「ユカちゃん、ごきげんだね」

ユカ  「だって、中判カメラってかっこいいじゃないですか」

タドコロ「まったくもって同感です」

ユカ  「あー、どんなのにしようかな」

タドコロ「じゃあ早速選んでいきましょうか!」

ユカ  「はい!」

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ユカ  「一口に中判カメラって言っても、いろいろありますねー」

タドコロ「そうだね。フォーマットによる大きさの違いもあるし、一眼とか二眼とか折りたたみとかもあるしね」

ユカ  「どれが良いんだろう・・・」

タドコロ「それじゃあ、ひととおり順番に見ていこうか」

ユカ  「そうします」







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タドコロ「まず小っちゃいところから、6x4.5のフォールディングカメラ。フジGS645」

ユカ  「フォールディング?」

タドコロ「折りたたみ式カメラのこと。ほら」

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ユカ  「わ!ほんとだ畳まれた。かわいい」

タドコロ「6x45のフォールディングカメラは、中判のなかでは最小の部類です」

ユカ  「どうやって使うんですか」

タドコロ「例えばこのカメラはファインダーをのぞくと、画面中央に2重像が見えるからそれを重ね合わせるんだよ」

ユカ  「わー、おもしろーい」

タドコロ「で、シャッターを切る、と」

ユカ  「思ったより静かな音ですね」

タドコロ「軽いし、お手軽だよね。35mmカメラとそんなに変わらないよね」

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ユカ  「持ち歩きに便利そうです」

タドコロ「それは6x45の良さの一つだよね」

ユカ  「なるほどー」

*その他、6X4.5の代表的なカメラ:ペンタックス645、コンタックス645、マミヤ645、ゼンザブロニカETR、フォールディングカメラなど・・・








タドコロ「じゃあ次は6x6ね」

ユカ  「あ!これ、この前ワークショップやってたカメラですね!」

タドコロ「お!ユカちゃん、知ってるねー。そう、ハッセルブラッドね」

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ユカ  「持ってる姿がかっこよくて!一回触ってみたかったんです」

タドコロ「他にも2眼レフとか面白いのもあるんだけど・・・せっかくだから、それにしようか」

ユカ  「やったー!」

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タドコロ「ユカちゃん、早いねー。しかも白レンズを持つあたりセンスが良いねー」

ユカ  「(ニコニコ)」

タドコロ「6x6のカメラは、上から覗き込むウエストレベルのカメラが多いのも特徴なんだ」

ユカ  「わー!!きれい!すごい立体的。あ・・・あれ?あれ?」

タドコロ「右左が逆?」

ユカ  「はい。右を向いたら左にいきます。左を向くと右にいきます」

タドコロ「鏡をのぞいてる感じになるんだ。使ってるとすぐに慣れるよ」

ユカ  「おもしろーい」

タドコロ「これは画面を見ながらピントを合わせて、シャッターを押します」

ユカ  「おおおー!すごい!バシュッって言いました!鳥肌たちますね」

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タドコロ「ましかくのフォーマットと、ウエストレベルのアングルは新鮮だよね。これも中判ならではの面白さだね」

ユカ  「ふふふ。ニヤニヤがとまりません」

*その他、6X6の代表的なカメラ:ローライフレックスを始めとする二眼レフ全般、ゼンザブロニカ、マミヤ6などのフォールディングカメラ、ペンタコン6など・・・







タドコロ「次は6x7。バケペンといわれる一眼レフのお化けみたいなカメラがあってそれを見せてあげたかったんだけど、あいにく今在庫が切れちゃってるんだ。」

ユカ  「残念です」

タドコロ「ごめんね。今日はこれを見てみようか。マミヤプレス」

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ユカ  「いかついです」

タドコロ「報道記者用に作られたシステマチックなカメラなんだ。フィルムホルダーを変えることで色々なフォーマットが使えるんだよ」

ユカ  「へー。じゃあ別に6x7じゃなくてもいいんですね」

タドコロ「ユカちゃん鋭いねー。でもそれを言っちゃうと身も蓋もないから、少し黙っててね」

ユカ  「!・・・はい」

タドコロ「左手でグリップを持ってごらん」

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ユカ  「やっぱりいかついですね」

タドコロ「右手でピントを合わせて、左手でグリップのボタンを押してごらん」

ユカ  「は!シャッター切れました。本体とグリップ離れてるのに」

タドコロ「プロ用カメラだけあって、操作性もグリップ感も慣れると使いやすいよ」

ユカ  「ファインダーもちょっとだけ横長の感じがかわいいです」

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タドコロ「6:7っていうフォーマットは独特の空気感があるよね。」

ユカ  「その殺し文句、魅力的ですね」

タドコロ「今晩、僕と踊らないか?」

ユカ  「その殺し文句、最低ですね」


*その他、6X7の代表的なカメラ:ペンタックス67、マミヤRB67(RZ67)、マキナ67、マミヤ7など・・・







タドコロ「じゃあ最後、6x9のカメラ」

ユカ  「全体的に長いですね。あ、これかわいい」

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タドコロ「ずいぶんトリッキーなカメラを選んだね」

ユカ  「そうなんですか」

タドコロ「これは古〜いジャバラカメラでね、撮る範囲の確認をこの小さい窓から見てシャッターを押すんだ」

ユカ  「小さくてよく見えない」

タドコロ「あー、ユカちゃん。覗き込むともっと見えなくなるよ。腰くらいの位置で、だいた〜〜いな感じで。」

ユカ  「うーーん・・・何となくしか見えません」

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タドコロ「それで良いんだよ。心の目で見てごらん。目で見えるものが全てじゃないってことを教えてくれるカメラだね」

ユカ  「でもそれってファインダーの意味がないですよね」

タドコロ「ユカちゃん?身も蓋もなくなるから、もうおだまり!」

ユカ  「・・・はい」

タドコロ「こんなんでも(ってそれも失礼な話だけど)写りはバカにできないんだよ。それに6x9の大きなフォーマットは一度味わうと、なかなか忘れられないんだ」

ユカ  「へー、やってみたーい」

*その他、6X9の代表的なカメラ:フジ690、フォールディングカメラなど・・・







タドコロ「さて、一通り見てみてどうだった?」

ユカ  「いっぱいあって迷いますけど、わたしはやっぱりハッセルが使いたいです!」

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タドコロ「初志貫徹だね。その強い憧れも立派なモチベーションだし、ハッセルにしよう」

ユカ  「やったーーー!」

タドコロ「中判にしてはコンパクトで、一眼だから使いやすいしね」

ユカ  「楽しみですーーー!」

タドコロ「じゃあハッセルの詳しい使い方は、明日の撮影までにハッセルブラッドに恋をした』を読んで覚えてきてね」

ユカ  「え」

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タドコロ「じゃあ、おつかれまさまでした」

ユカ  「っしたー。・・・え?」



・・・つづく





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中判体験レポート第4話 「中判カメラで撮ってみよう』の巻

「中判カメラって何ですか?」という、
中判初心者「ユカちゃん」が中判カメラを使えるようになるまでの
涙あり笑いありの、ハートウォーミングなカメラ物語。




ついにカメラを手にしたユカちゃん。
いよいよ実際に撮影する時が・・・
どんな写真が撮れるかな?



第4話。
「中判カメラで撮ってみよう」の巻。
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はじまり、はじまり〜。







ユカ  「いよいよ撮影ですね!」

タドコロ「ユカちゃん、はりきってるね」

ユカ  「もちろんですよ!初中判、初ハッセルですよ!ウキウキですよ!」

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タドコロ「ところでユカちゃん。ハッセルの使い方は勉強してきたかな?」

ユカ  「はい!ファインダーをのぞいて、ピントを合わせて、シャッターを押します!」

タドコロ「おおむね正解」

ユカ  「ふふーん(ドヤ顔)」

タドコロ「今日はあまり難しいことは考えずに、撮影を楽しもう(露出の話はまた今度にしよう)」

ユカ  「じゃあ、いきましょう!」

タドコロ「あ、ちょっと待って。フィルムいれないと。ユカちゃん、できる?」

ユカ  「いえ」

タドコロ「じゃあフィルムを詰めるから、ちょっと見ててね」

ユカ  「はい!」



タドコロ「さて、装填完了。と」

ユカ  「ありがとうございます。早く行きましょう!」

タドコロ「はいはい。じゃあ天気も良いし近くの公園に行きましょうか」

ユカ  「はい!行きましょう!」











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ユカ  「公園に着きました!さー、撮るぞー!」

タドコロ「張り切ってるねー」










ユカ  「・・・ところでタドコロ店長、これどうやって使うんですか?」

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タドコロ「え!」

ユカ  「ハッセルってどうやって撮影するんですか?」

タドコロ「さっき覚えてきたって・・・」

ユカ  「文章の知識と実際にやるのはやっぱり違うと思うんですよねぇ・・・わーやっぱり画面きれー。使いこなせたら楽しそーだなー。でもこのままじゃ不安だなー。あーあ私なんかにできるかなー。こんなに素敵なカメラなんだけどなー」

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タドコロ「・・・はいはい。じゃあ、改めてお勉強しましょうか」

ユカ  「はい!おさらいをします」

タドコロ「おさらいねぇ」

ユカ  「なんですか?(ニコニコ)」

タドコロ「いーえ。何でもありません。じゃあ、早速・・・」










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タドコロ「こうやって持って・・・こう構えて・・・ファインダーをこうして・・・」
ユカ  「ほーほー」



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タドコロ「ピントはここで・・・細かく見たい時は、ルーペね」
ユカ  「ふむふむ」



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タドコロ「で、シャッター。終わったら巻き上げて」
ユカ  「あー、なるほど。その体(てい)で」



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タドコロ「今日は露出はボクがとるから、ちょっと設定しちゃうよ」
ユカ  「あ、どうぞどうぞ。そうやるんですね、へー」
タドコロ「はい、あとは撮るだけ」



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ユカ  「うふふ。楽しみですーー♪すごいの撮っちゃいますよー。店長よりも」
タドコロ「ユカちゃん、今日ちょっといつもとキャラ違うよね」










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ユカ  (何を撮ろうかな)
    (あーでもホント画面きれい)
    (あ、これ、色かわいい)









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ユカ  「店長!ちょっとこっち来てください。こっち!」
    「そこに立って下さい。動かないでくださいよ!」
    「こっち見なくていいんで、下向いて自分のカメラを見ててください!」










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ユカ  (ルーペ楽しいな。すごく立体的に見える。あ、そうだ・・・)
タドコロ(!!)    
ユカ  (クツ写したい。クツ・・・)








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タドコロ「ユカちゃん、靴を写したいんなら、こう持ってごらん。もっとこう」

ユカ  「こうですか?なるほど。店長の靴も一緒に撮ります。もっと足をこうして下さい」

タドコロ「このくらい?」










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ユカ  「撮れた〜〜!!楽し〜〜い♪」

タドコロ「もう地団駄でも踏みそうなくらいの勢いで、楽しそうだね」










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タドコロ(しかしハッセルは絵になるカメラだこと)
    (お!だんだん真剣になってきたな)
    (いや、そうでもないか・・・)









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ユカ  「はー、楽しかった」

タドコロ「すっかり、やり切った顔になってるね。どう?撮影は楽しかった?」

ユカ  「大満足です♪」

タドコロ「じゃあ、このまま帰りがけにフィルムを現像に出しに行こうか」

ユカ  「はい!チョー楽しみです」

タドコロ「良いの撮れてるといいね」

ユカ  「写真屋さんに行きましょ、行きましょ」

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タドコロ「これこれユカちゃん。危ないから、のぞいたまま歩いたらダメだよ」

ユカ  「だって楽しいですよ!テレビの映像を見てるみたい!」

タドコロ「左右が逆に見えるから、間違って電柱にぶつかっても知らないよ。子どもじゃないんだから我慢しなさい」

ユカ  「だって名残惜しいです」

タドコロ「気持ちは分かるけども」

ユカ  「あ、そうそう、店長。フィルムカウンターに『12』って書いてあったら、もう終わりなんですよね?」

タドコロ「いや、それならもう1枚だけ撮れるよ」

ユカ  「(ニコニコ)じゃあ、写真屋さんに着く前にもう1枚撮らないといけませんね♪」

タドコロ「やれやれ」








こうして、ユカちゃんの中判初撮影は終了しました。
フィルムカメラは撮ったら現像に出さなくてはなりません。
明日は現像について少しお話をしましょう。

つづく




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中判体験レポート第5話 『現像に出してみよう』の巻

「中判カメラって何ですか?」という、
中判初心者「ユカちゃん」が中判カメラを使えるようになるまでの
涙あり笑いありの、ハートウォーミングなカメラ物語。



念願の中判デビューを果たしたユカちゃん。
撮った写真を現像に出してみます。
どうのような手順で出すのでしょうか。


第5話。
「中判フィルムを現像に出してみよう」の巻。
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はじまり、はじまり〜。











タドコロ「ここは会社の近くの写真屋さん」

ユカ  「町の写真屋さんという感じですね。ここでも中判現像できるんですか?」

タドコロ「それができるんだよ。それじゃあ入りますよー」

ユカ  「ほーい」

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タドコロ 「こんにちはー」

ユカ   「こんにちはー」

写真屋さん「いらっしゃいませ。あー、こんにちは」

タドコロ 「現像お願いします」

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写真屋さん「ブローニーだね、はい。」

タドコロ 「プリントも一緒にお願いします」

写真屋さん「サイズはLでいい?」

タドコロ 「Lでいいです。白フチは付けて下さい」

写真屋さん「はい。出来上がりは16時です」

タドコロ 「分かりました。あとで取りにきます。お願いします」

ユカ   「お願いしまーす」

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ユカ  「なんか、意外とあっさりでした。35mmフィルムの時と変わらない感じでしたね」

タドコロ「そうだね。あんなものだよ」

ユカ  「しかも出来上がりも早いんですね」

タドコロ「あ、でもね、それはお店によるんだ。」

ユカ  「お店によって時間が違うんですか?」

タドコロ「いつもユカちゃんが使ってる35mmフィルムだったら、ほとんどの写真屋さんでその日のうちに受け取れると思うんだけど」

ユカ  「そうですね」

タドコロ「ブローニーをその日のうちに仕上げてくれるところはあまり多くないんだ。さっきのお店はそういう意味では貴重なお店だね」

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ユカ  「即日仕上げてくれるお店とできないお店があるのは、どうしてなんですか?」

タドコロ「要はブローニーに対応した設備を持っているかどうかなんだ。35mmもブローニーもやることは一緒なんだけど、ブローニーに対応した道具を持っていなければ外注に出すようになってね」

ユカ  「あー。そうすると出来上がりまでに時間がかかる。という訳ですね」

タドコロ「そういうこと。3〜4日かかるお店が多いんじゃないかな」

ユカ  「じゃあ自分の家の近所の写真屋さんに、一回聞いてみるのがいいですね」

タドコロ「そゆこと」











ユカ  「店長オススメのお店とかってあるんですか?」

タドコロ「やっぱり好きなお店はあるよ。今はオシャレな写真屋さんが増えたからね。そういうお店は写真をプリントする時に、“自然な感じ” でとか “レトロな風合い” でとか、イメージを伝えればそういう雰囲気で仕上げしてくれるんだ」

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ユカ  「えー、すごーい。“優しい色合いで” とかも対応してくれるんですかね」

タドコロ「してくれるだろうね。そうやって、写真を撮った人のイメージに近づけて仕上げるのも、写真屋さんの腕の見せ所だからね」

ユカ  「わー、なんか楽しそう。今まで撮った写真とかも、ネガを持っていってお願いしたら全然雰囲気変わっちゃうんですかね」

タドコロ「変わると思うよ。あと、“フィルムごとの特性を活かして” なんていうプリントもやってくれたりするよ」

ユカ  「そうするとフィルム選びにも熱が入りますね」

タドコロ「そうだね。“カメラ・フィルム・写真屋さん” のエッセンスが混ざり合って、一つの写真ができあがるんだ」

ユカ  「自分だけでは表現できない “何か” が生まれそうな予感がしますね」

タドコロ「そう。そういう化学変化みたいなものが面白いんだ。時には自分のイメージとは違うものが出来上がることもあるけど、逆にそれが良かったり。だからお気に入りのお店を探すのも楽しみの一つで、人によっては、どこどこのお店の誰々さんをご指名、とかもあるみたいだし」

ユカ  「なんか美容師さんみたい」

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タドコロ「ユカちゃん、いいこと言ったねー。お店ごとにプリントの傾向があるし、さらにそのスタッフの好みやセンスもあるからね。バチッときた人を見つけられればいいけど、必ずしも見つかるとも限らない。だからお店の人とコミニュケーションを取ったりしながら、スタッフに自分の好みを覚えてもらうのも大切なことだよ」

ユカ  「無限大の可能性が広がりますね」













ユカ  「そう言えば、サイズのことも聞かれてましたよね」

タドコロ「うん。35mmと同じようにプリントする時の大きさを選べるんだ」

ユカ  「店長、『Lサイズで』って言ってましたけど」

タドコロ「あれは一番スタンダードなサイズなんだ。もうちょっと大きくしたければ、“KGサイズ” とか“2Lサイズ” とかもあるよ」

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ユカ  「私はいつも35mmではLサイズしかやったことがないんですけど、大きさが変わると写真の印象って変わるものですか?」

タドコロ「変わるよ。写真は大きくしてなんぼだ!って言う人もいるしね」

ユカ  「そうなんですか?」

タドコロ「小さい写真だと目に留まらなかったような写真も、大きく引き伸ばしてみるとすごく良く見えたりすることもあるから、サイズって大事だよね」

ユカ  「へー」

タドコロ「中判カメラの良い所の一つに、写真を大きくして引き伸ばしても荒れない、っていうのがあるから、ユカちゃんも気に入った中判写真は大きくしてみるといいよ」

ユカ  「でもお値段がちょっと気になります」

タドコロ「35mmのLサイズは大体30〜40円、2Lは100〜110円くらいだよね?」

ユカ  「それくらいだった気がします」

タドコロ「ブローニーのLサイズは大体70〜80円、2Lは130〜140円くらいかな」

ユカ  「あれ?思ったより高くないんですね。あ、あと現像料はどれくらいですか」

タドコロ「600〜700円くらいのところが多いよ」

ユカ  「現像もそんなに高くないですね。中判って現像とかプリントとかも高くてもっと大変だと思ってました」

タドコロ「実はそうでもないんだよね」

ユカ  「なんか中判がどんどん身近になってきました!」

タドコロ「それはなによりでございました」








と、いうわけで本日はここまで。
明日はお店の定休日なので、このレポートもお休みです。
週明け火曜日は「撮った写真を見てみよう」。
どんな写真が撮れたかな?お楽しみに!





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中判体験レポート第6話 『撮った写真を見てみよう』の巻

「中判カメラって何ですか?」という、
中判初心者「ユカちゃん」が中判カメラを使えるようになるまでの
涙あり笑いありの、ハートウォーミングなカメラ物語。



フィルムを現像に出したユカちゃん。
いよいよ写真が仕上がりました。
果たして上手に撮れていたでしょうか。


第6話。
「撮った写真を見てみよう」の巻。
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はじまり、はじまり〜。






タドコロ「ユカちゃん、写真が届いたよ」

ユカ  「ドキドキしますねー!」

タドコロ「早速見てみよう」

ユカ  「はい・・・緊張します・・・」

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タドコロ「自分で撮った写真を見てみて、どう?」

ユカ  「フフフフフ」

タドコロ「どうしたの?」

ユカ  「店長〜!きれいに撮れてますよ〜!」













タドコロ「おー!良かったねー、どれどれ。本当だ、上手に撮れたね。お、この写真はピントの合ってるところと、背景のボケがきれいだね」

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ユカ  「なんかすごく立体的に感じます」

タドコロ「ボケ味の大きさも中判の魅力だよね。ユカちゃんは、絞りとかF値ってきいたことある?」

ユカ  「具体的にはよく分からないですけど、ボケ方を決めるって聞いたことはあります。」

タドコロ「そうだね。F値はボケの量をきめるんだ。例えば、デジタルカメラ と 35mmフィルム と 中判フィルム で撮影する時に、全て同じ『F2.8』という絞りで撮ったとしたら、どれが一番ボケるか分かるかな?」

ユカ  「分かりませんが話の展開的には、『中判』ですね!」

タドコロ「ユカちゃん、正解!大人になりました。中判のボケ方はそれだけダイナミックなんだ」

ユカ  「フフフ。空気の読める女ユカ、と呼んでください」













タドコロ「ユカちゃん、ポジフィルムって使ったことある?」

ユカ  「ポジ・・・って、なんですか?」

タドコロ「じゃあ、ネガフィルムは知ってるよね?こういう茶色いやつ」

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ユカ  「見慣れてるので、いつも使ってるフィルムだと思います」

タドコロ「で、こっちがポジフィルム。透かしてごらん」

ユカ  「わー!なんですかこれ?セロファンみたいできれい!」

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タドコロ「ポジフィルムはプリントをしなくても現像だけすれば、すでに写真になるフィルムのことを言うんだよ」

ユカ  「そんなフィルムがあったんですね。知りませんでした。これはきれいですね。ずっと見てても飽きません」









タドコロ「また中判フォーマットの大きさの話になっちゃうんだけど、中判で撮ったポジは肉眼でもしっかり見えるよね」

ユカ  「見えます」

タドコロ「35mmフィルムの場合だと、これ位のサイズになっちゃうんだ」

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ユカ  「これだとちょっと小さいですね。細かいところが見えません」

タドコロ「これを肉眼で見るのはつらいよね。ルーペを使わないといけないね」

ユカ  「そうすると、大きい方がいいですね」

タドコロ「そうだよね。ポジフィルムを使う時にも中判を使うと、こんなメリットがあるんだね」

ユカ  「でもなんだか高そうです・・・」

タドコロ「ネガフィルムは現像したままの茶色い状態では色が見えないから、プリントかデータにしないと写真として見ることが出来ないよね」

ユカ  「はい」

タドコロ「ところがポジフィルムは現像だけすれば、こうやって写真として見ることができる。フィルム代と現像料だけでも写真を楽しめるんだ」

ユカ  「ポジフィルムの金額って、ネガフィルムと変わらないんですか?」

タドコロ「フィルムの種類やお店にもよるけど、販売も現像も1本あたり100円高いかどうかくらいだよ」

ユカ  「それならお得ですね」

タドコロ「しかも画質もきれいだし」

ユカ  「なんだかポジフィルムは良いことづくめですね。はー。それにしても、きれい」

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タドコロ(ポジは露出を気を付けないといけないんだけど、その話はまた今度にしよう)







タドコロ「さて、ユカちゃん。」

ユカ  「はい」

タドコロ「中判とは何ぞやから始まって、フィルムを買って、カメラを選んで、撮影して、現像プリントして、と一通りできました」

ユカ  「できました!」

タドコロ「全体を通しての感想を聞かせてほしいんだけど」

ユカ  「店長、ちょっと待って下さい」

タドコロ「なに?」

ユカ  「それは次回のお楽しみ、ですよ」

タドコロ「はい、そうでした」








というわけで、タドコロ店長とユカちゃんの中判デビュー講座をお送りしてきました
中判体験レポート入門編は、いよいよ明日が最終回となります!
次回予告『ユカちゃん、涙の卒業式』(←サザエさん風に読んでいただいて結構です)
みなさん、ハンカチの準備をお忘れなく・・・





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中判体験レポート第7話 『初めての中判カメラ、感想は?』の巻

中判カメラって何ですか?」という、
中判初心者「ユカちゃん」が中判カメラを使えるようになるまでの
涙あり笑いありの、ハートウォーミングなカメラ物語。



さて、いよいよ最終回。
初めて中判カメラと触れ合ったユカちゃんに、タドコロ店長が直撃インタビュー。
ロケ終わりのオフショット的な一コマです。


第7話。
「初めての中判カメラ、感想は?」の巻。
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はじまり、はじまり〜。









タドコロ「お疲れさまでした」

ユカ  「おつかれさまでした」

タドコロ「今回ユカちゃんには、フィルムを手に入れるところから現像までを体験してもらったわけですが、率直にいかがでしたか?」

ユカ  「楽しかったです!35mmフィルムは使ったことありますけど、中判カメラは初めてで、どんなことをすればいいのか全く分からない状態からのスタートでしたから、全てが新鮮で」

タドコロ「特に撮影の時のテンションが高かったですね」

ユカ  「だって、ファインダーがキラキラして、カメラから見える景色や色がとにかく『きれい』だったんです。だからもう、ファインダーを見るたびに興奮してしまって!」

タドコロ「まぁ、あそこまで楽しんでもらえたら、ボクも本望でしたが(笑)」

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ユカ  「実際に撮った写真も見せていただいたので、それも嬉しかったですね。意外だったのは写真にプリントするまでがすごい簡単だったことです。35mmフィルムと変わらないじゃないか、と」

タドコロ「そうですね。その簡単さがあまり知られていないので、それだけで敬遠されがちな風潮もありますからね」

ユカ  「フィルムもいっぱい種類があるみたいですけど『とりあえず120ブローニーフィルムのカラーネガフィルムを買えばいい』というのも明確で助かりました。私はあれもこれも知りたい派なので、情報を集め過ぎてかえって何にしていいか迷ってしまうことがあるのですが、とりあえずこれ買っとけ!っていうのが気楽でした」

タドコロ「フィルムのことはちょっとずつ使っていきながら覚えるのが一番ですからね。まずは使って慣れろ、っていう感じですかね」

ユカ  「一度経験しておけばイメージできますからね。そういった意味では改めて、最初にハッセルで撮影できたことは幸せでした」

タドコロ「誰もが憧れる中判の王様ですからね。生まれて初めて食べたステーキが、松坂牛の特上サーロインでした的な贅沢さ(笑)」

ユカ  「でも、写真がきれいに撮れていたことが、一番嬉しかったかもしれません」

タドコロ「言ってしまえば『中判を使う意味』は全てそこに集約されてますからね」

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ユカ  「35mmだと36枚撮りっていうのが普通の感覚ですけど、ハッセルだと12枚撮りなので、自然と一枚一枚に思いがこもりますね」

タドコロ「分かります」

ユカ  「最初、12枚ってちょっと少ないかな?って思ってたんですけど、12枚撮り終えたところで『ふー、やりきったー』ってなったから、ひょっとしたら私にはあれでちょうどいいのかもしれません」

タドコロ「中判使ってる人で、そうやって言う人多いんですよ」

ユカ  「集中して撮るには多過ぎず少な過ぎず、適量って感じなのかもしれませんね」

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タドコロ「そしてこれがユカちゃんが撮った写真」

ユカ  「はい」

タドコロ「最初はちょっとピンぼけしてますね」

ユカ  「初めてのハッセルで緊張してた、っていうことにしておいて下さい(笑)」

タドコロ「でも後半の写真はだんだんと上手になりました」

ユカ  「ピント合わせがゆっくりで、何度もピントを合わせ直すんですけど、次第にそのスローな感覚が楽しくなってきました」

タドコロ「あのピント合わせは、病み付きになりますよね」

ユカ  「何時間でも覗いてられます(笑)」

タドコロ「さっきユカちゃんも言ってましたけど、撮れる枚数が少ないから、撮りたいものをじっくり撮る、のも中判の楽しみ方だと思います」

ユカ  「なんか撮ってるうちにだんだんと、自分が上手くなっていってるんじゃないかっていう気持ちになってくるんですよね」

タドコロ「でもそういう気持ちは大切で『これから撮る写真が良いものになる』っていう予感がないとシャッター押す気にならないですから。そういう意味でもハッセルのファインダーとシャッター音は魔力を持っていますよね」

ユカ  「私、まさにまんまと魔法にかけられました(笑)」

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タドコロ「でも、実際きれいに撮れた。これはとても達成感があったんじゃないですか?」

ユカ  「そうですね。ドキドキが大きい分、結果が良いと『ヨッシャー!』って感じです(笑)」

タドコロ「そういう満足感や達成感は、デジタルにはない面白さですよね」

ユカ  「それにやっぱり、写真の滑らかさがデジタルカメラをプリントしたものとは全然違いました」

タドコロ「中判フィルムの画質の良さは、まだデジタルでは追いつけない世界ですから。写りの良さを知ってしまうと中判から抜けられなくなりますよ。ボクはそういう人をいっぱい知ってます」

ユカ  「そういう意味では私もうっすらですが、分かりかけてきたような気がします。というか私、中判欲しいです!」

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タドコロ「今回はハッセルを使いましたが、実際にユカちゃんが使うとしたら、どのカメラが良いんでしょうね」

ユカ  「迷っちゃいますね。いろいろ見せてもらいましたから。折り畳めるのも小さくてかわいかったです。いかついカメラもありましけど(笑)」

タドコロ「中判カメラは大きいですからね」

ユカ  「でも、どっしりとしたあの大きさと重さがかえって新鮮でした。なんかこう、『写真撮ってる!』っていう気持ちになります」

タドコロ「最近は女性でも中判カメラを使う人が増えてきたんですよ」

ユカ  「それ、今ならすごく分かります。ちなみにどんなカメラが人気なんですか?」

タドコロ「やっぱり、ましかくで撮れるハッセルとか二眼レフが人気ですね」

ユカ  「ましかく写真はかわいいですよね」

タドコロ「上から覗き込む感覚も新鮮で面白いみたい」

ユカ  「最初にも言いましたけど、あのファインダーはきれいすぎます。へたすると実物よりきれいに見えちゃいますから。あれはずるいですよ(笑)」

タドコロ「(笑)でもその分、写真への期待感も高まりますよね」

ユカ  「自分がうまくなったと錯覚できちゃうところも、良いのかもしれません。自己陶酔できちゃう。中判カメラは気持ちいいカメラです」

タドコロ「『中判カメラは気持いいカメラ』 名言ですね(笑)ユカちゃんなりに中判の魅力を知ってもらえて良かったです。この企画をがんばった甲斐がありました」

ユカ  「こちらこそ素敵な機会をありがとうございました。今度お店で中判カメラ買わせてください(笑)」

タドコロ「ありがとうございます(笑)」

ユカ  「まんまと策にはめられましたね(笑)」

タドコロ「こんなに気持いいカメラなんだから、みんな中判カメラ持ったらいいんですよ(笑)」

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・・・と、言ったところで中判体験レポート(入門編)は、お開き。
明日からは平林センセーによる、(実践編)がスタートします。

中判カメラを選ぶ時のポイントやお役立ち情報を、こっそり教えてくれるそうですよ。





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中判体験レポート〜実践編〜 『露出計のはなし』

タドコロ店長とユカちゃんによる「中判体験レポート〜入門編〜」いかがだったでしょうか?

ユカちゃんの楽しそうな姿を見て、中判カメラを始めてみたいと思ったアナタ!

ここからは実際に中判カメラを使うにあたって、知っておくと便利なアレコレを、私、平林がお教えします。



「中判体験レポート 〜実践編〜」

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◆◆◆そもそも、「露出」とは何なのか?◆◆◆

簡単に言うと、露出とは写真の明るさのことです。

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露出オーバー(露出過多の状態)

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露出ノーマル(露出適正の状態)

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露出アンダー(露出不足の状態)



露出には正解なんてありません。
自分がどんな写真を撮りたいか、それに合った露出というのはそれぞれ違います。
写真を撮ることに慣れてきたら、自分好みの露出で撮影してみるのも、楽しいですよ。




◆◆◆「露出計」って?◆◆◆

カメラには、「絞り」と「シャッタースピード」というものがあります。
それに加えて、フィルムの感度。
この3つをうまくコントロールして、写真の露出を決めます。

露出計とは、「この条件下ではこの設定にするのがいい」ということを教えてくれる計測器のことです。



◆◆◆中判カメラと露出計◆◆◆

中判カメラには、露出計が内蔵されているものやオートで撮影できるもの、反対に、露出計が装備されていないものがあります。


中判カメラは、基本的にプロカメラマンが使っていたカメラです。
露出計が内蔵されているカメラと内蔵されていないカメラの違いは、その用途にあります。


それは、スタジオの中で使う「スタジオカメラ」か、外に持ち出して使う「フィールドカメラ」か。

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わかりやすい例でいえば、6×7フォーマットの代表的な中判カメラ、「マミヤRB(RZ)67」と「ペンタックス67」。



マミヤRB(RZ)67」は主にスタジオ撮影に用いられていたので、露出計は内蔵されていません。
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逆に「ペンタックス67」は、外で身軽に撮影できるよう、露出計が内蔵されているモデルがあります。
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6×6フォーマットでいえば、スタジオカメラは「ハッセル」。フィールドカメラは「ローライ」です。
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また年代が古いものになるとこういった事情とは別で、技術がなかったために露出計が装備されていない、ということが多いです。



◆◆◆露出計が無いカメラはどうすればいいの?◆◆◆

露出計が内蔵されているカメラを使うのであればこういった悩みを持つ事は無いのでしょうが、
使いたいカメラが露出計無しのカメラだった場合、どうしたらよいのでしょう?

感性を研ぎすませて「勘」で撮るのも一興ですが・・・。
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「ピコーン、この露出だ!」



せっかくの中判カメラ、失敗したくないですよね。

そんな時には、単体の露出計を使うといいですよ。

簡単な操作で「絞り」と「シャッタースピード」の最適な組み合わせを教えてくれる、とっても便利な道具です。



◆◆◆露出計の種類◆◆◆

一口に「露出計」といっても、色んな種類があります。
簡易的なものから本格的なものまで・・・。アナログなものからデジタルなものまで・・・。
その種類をちょこっとだけご紹介します。


◎くるくるメーター◎
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「タドコロ店長お手製」の露出計。
フィルム感度と天気から絞りとシャッタースピードの組み合わせを読み取ります。
とってもお手軽。超アナログ。
露出をシビアに表すポジフィルムを使う時には向かないかもしれません。




◎スマートフォンアプリ◎
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次世代の露出計ですね。
無料でダウンロードできる露出計アプリもあります。
種類は色々あるので、自分にあったアプリを探してみましょう。




◎デジシックス◎
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EV値表記の露出計。
EV値とは、絞りとシャッタースピードの組み合わせをまとめて一つに表した値のことです。
ハッセルやローライの様にEV値を反映させられるカメラにとっては非常に簡単で便利な一品。




◎VCメーター◎
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とても小さく、アクセサリーシューに取り付けられるのでカメラと一体化させられます。
絞りとシャッタースピードの組み合わせを個々に表示してくれるのでどんなカメラでも使えます。
ただ、角度によって値が変わりやすいのでご注意を。




◎セコニック スタジオメーター◎
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元祖露出計。
アナログ表記なので、様々な絞りとシャッタースピードの組み合わせが一目でわかります。
また、細かいライトバランスを見る時にも便利です。
露出計の基本形ですね。私も学生の時にこれを購入させられました。




◎フラッシュメーター◎
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メーカーは様々ありますが、スタジオメーターのデジタル版です。
プロユースなだけあって、機能はたくさん。
ストロボ使用時の露出も計れます。











露出計さえあれば、どんなカメラでも怖くありません!
上手に使って、中判カメラを楽しみましょう!


明日は「中判カメラの価格」についてお話します。
中判カメラがさらに身近になりますよ!





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中判体験レポート〜実践編〜 『中判って高い気がするんですけど?』

「中判体験レポート〜実践編〜」
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主にプロカメラマンが使っていたカメラ、それが中判。
そんな話を聞くと、中判カメラってとってもお高いんじゃないの?って気がしますよね。


確かに、高い物もあります。


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一般的にカメラの世界は、「新しいものほど性能が良く、値段が高い」が通説です。

まあ、新しけりゃ性能がいいかどうかは一概には言えないと思いますが・・・。
年代が新しくなると露出計が内蔵されていたり、オートで撮影できたり、軽くて丈夫な素材を使うようになったり!
「重い・デカい・めんどくさい」中判の最大の難点を解消しています。




例えば、ペンタックス67。

後期機種にあたる67IIは、露出計付きで絞り優先オートでの撮影が可能です。
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生産終了から3年経った現在、中古の「ボディだけ」で8〜10万円くらいします。それでも安い方。
(ちなみに新品だと25万円。)




一方、前期機種にあたる6×7や67は、基本的には露出計は内蔵されていませんが、
(プリズムを変えると露出計付きになります。)
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「レンズ付き」で4万円前後。



その他にも仕様の違いはあれど、撮れる写真は変わらないのにこの値段の差・・・。




ん?



と、いうことは?



賢く選べばお特に中判カメラが手に入るってこと?




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状態やメーカーにこだわらなければ、国産の二眼レフなんかは2万円前後で手に入ります。
特徴的なデザインやオールドレンズらしい柔らかな描写が楽しめて、中判の事始めにはいいんじゃないかな、と思います。







また、何を基準に高いと感じるかはさまざまでしょう。

単純に値段が高ければ、それは高い買い物ということになるのでしょうか?

値段以上の価値を感じとれれば、それは良い買い物と言えるのではないでしょうか。





ご存知、中判の最高峰ハッセルブラッド。
発売当時の価格を現在の貨幣価値に換算すると、およそ400万。

車を買うか、ハッセルを買うか・・・。

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そんな悩み、笑ってしまうような話ですが、事実でした。



しかしそれはもう遠い昔の話。
今はデジタル全盛の時代です。
デジタルカメラが普及したおかげ(?)で、中判カメラの相場は下がってきています。

中判の最高峰と言われるハッセルブラッドでさえ、探せば10万円から見つかります。
15万円程度の予算をくめば、十分に状態の良いものが手に入ります。

400万円のカメラが10万円・・・。
これって、高く感じますか?






もちろん、何を優先させるかは人によって違います。
メーカー、撮れ味、機能、コンディション・・・そして値段、価値。

選択肢はたくさんあります。

「中判は高そう・・・」まずはその先入観を捨てて、ぜひいろいろ見てみてください。

もしかしたら、あなたにぴったりの中判カメラがあるかもしれません。




明日からは、フォーマット毎のカメラの使用感をお話しします。
カメラ選びの参考にしてみてくださいね。





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いろいろなカメラを使ってみよう 6×4.5フォーマット編

「中判体験レポート〜実践編〜」


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中判カメラには4つのフォーマットがあることは、もう皆さんご存知かと思います。

(え?知らない?そんな子は、中判体験レポート〜入門編〜第一話「中判って何?」で勉強してきなさい!)


本日は中判の中でも最小のフォーマットである、「6×4.5」のカメラにせまってみます。

中判のハーフサイズとも言えるような6×4.5。セミ判と呼ばれたりもします。
カメラによって違うのですが、120フィルムで15、もしくは16枚の写真が撮れます。
フォーマットが最小なので、一番枚数が多くなります。

カメラもコンパクトなものが多く、フォーマットの縦横比率も似ているので、35mmのフィルムカメラを使うのと同じような感覚で持ち出せます。

スナップや旅行、動きのある被写体等、身軽に動きたい時の撮影にぴったりです。



それでは種類別に6×4.5のカメラを見てみましょう。


◆◆◆一眼レフタイプ◆◆◆
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35mmの一眼レフカメラと似たような使用感や重さで、一番違和感を感じずに使えるタイプです。
代表的なカメラ:コンタックス645、ペンタックス645、マミヤ645ブロニカETRSなど



◆◆◆レンジファインダータイプ◆◆◆
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一眼レフと同じようにピントの確認ができるのに、作りがコンパクトで軽い!
代表的なカメラ:フジGA645、フジGS645、ブロニカRF645など



◆◆◆フォールディングタイプ◆◆◆
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折りたたみ式カメラ。6×4.5でフォールディングになると、中判カメラでは最小ですね。
ピント合わせはレンジファインダーか目測。
代表的なカメラ:セミイコンタ、フジGS645ゼノビアなど



◆◆◆二眼レフタイプ◆◆◆
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二眼レフといえば6×6のましかく写真しか撮れないと思っていませんか?
実は、フィルム室にマスクをセットすることで6×4.5のフォーマットに変えることができるんです。
マスクがセットになっているものを見つけたら、ぜひ使ってみてください。
代表的なカメラ:ヤシカフレックスヤシカルーキーリコーフレックスなど






6×4.5のフォーマットは、横位置も縦位置も、違和感無く撮影できる所が魅力です。

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さあ、だんだんと中判カメラの存在が現実的なものになってきましたね!


6×4.5フォーマットのカメラが気になったら、こちらをどうぞ!


明日は人気のましかく写真、6×6フォーマットのカメラをご紹介します。









他にはどんなカメラがあるのかな?
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