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ハッセルブラッドに恋をした

〜ハッセルブラッドに恋をした〜 目次ページ

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いまハッセルブラッドがアツいんです。

特に「彼女のカメラ」出演モデルさん位の
フィルムカメラ好きの若年層の所有率の伸び方が顕著です。

一昔前は「プロが使うカメラ」と言われ高嶺の花だったハッセルブラッドが
デジタルカメラ全盛のこの時代にクローズアップされている理由は何なのでしょうか。

今回の特集「ハッセルブラッドに恋をした」ではその辺りの魅力と謎に迫ってみたいと思います。
どうぞお付き合いください。

(タドコロ)



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【目次】



〜前置き編〜
・ハッセルブラッドの歴史
・ハッセルブラッドの魅力



〜中判フィルム編〜
・中判フィルム(ブローニーフィルム)の特徴とは
・フィルムとデジタル
・中判カメラの魅力とは



〜初級編〜
・ハッセルブラッドの持ち方
・ハッセルブラッドの使い方とフィルム装填
・ハッセルブラッドのレンズの種類と選び方
・ハッセルブラッドのボディの種類と選び方
・ハッセルブラッドのマガジンの種類



〜中級編〜
・レンズによる画角の違い
・接写には「プロクサー」か「エクステンションチューブ」
・「ソフター」で優しく
・ハッセルブラッドの機能と注意点
・メンテナンスのこと



〜番外編〜
・スクリーンマットの種類
・ノブメーター
・プリズムファインダー
・フォーカルプレーン機
・503シリーズを掘り下げる
・SWCの使い方



〜おまけのページ〜
・16マガジン
・インテンスクリーン
・ノッチ



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〜ハッセルブラッドに恋をした〜 恋をする前に

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気になってる人がいたとしましょう。
見た目や感性・フィーリングなどで好意を持った相手です。

次第に距離が近づいていき
その人の背景や価値観・バックボーンなどが分かっていった時に
ますます好意が増していくのか、それとも恋が冷めていってしまうのか。

見た目は良いんだけど、中身がねぇ・・・・・・
なんていうガッカリ体験は誰にでもあるはず。

これからハッセルブラッドに恋をしてしまいそうな予感がしてる、あなた。
若しくは、すでに恋をしてしまった、あなた。

果たしてこのカメラは見た目が良いだけのカメラなのか。
それともずっと共にしていける価値のあるカメラなのか。


まずはハッセルブラッドの歴史を知るところから始めてみてください。



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「ハッセルブラッドの始まり」

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ハッセルブラッドはスウェーデンのカメラメーカーで、
文字通り『ビクター・ハッセルブラッド』博士が創始者です。

お祖父さんがフィルムやカメラを販売する会社を営んでおり、
博士自身もカメラやフィルムの製造所で働いたり、カメラに囲まれた環境で育ちました。

1940年のある日、スウェーデン軍人がドイツ軍から回収したカメラを見せながら、博士へ尋ねたそうです。
「これと同じカメラを作れるか?」と。

それに対し博士はこう答えたそうです。
「いいえ。しかしそれ以上のカメラなら作れます」

なんて粋な人でしょう!

そしてこれが『ハッセルブラッド』の始まりとなりました。



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「500Cの誕生」

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翌年の1941年には、スウェーデン軍に製作したカメラを納入。
これがハッセルブラッド社の初めてのカメラとなりました。
ちなみにこの軍用のカメラは、後にプロトタイプと呼ばれることになります。

1948年には、このプロトタイプを元に改良して作られた『1600F』が発売開始しました。
初めての市販品のカメラであり、ハッセルブラッドの第一歩と言えます。

1957年にその後の礎となる『500C』を発売しました。
機構がレンズシャッターに変更されたことでストロボ全速同調が可能になり、
多くのプロカメラマンに愛用されるようになります。

この「500C」以降のレンズシャッター機は「500シリーズ」と呼ばれ、
50年以上に渡り生産される超ロングセラーとなり、ハッセルブラッドの礎を築いたのでした。

そういった意味でも、
この500Cの発売こそが本当の意味でのハッセルブラッドのスタート地点
と言えるかもしれません。



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「月に行ったカメラ」

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1962年、NASAの宇宙計画にハッセルブラッドがつかわれることとなり、
1969年には「月面に着陸したカメラ」として、さらにハッセルブラッドの名を飛躍させました。
「NASA正式採用」という称号が、高い信頼性と堅牢性を裏付ける決定打となったのでした。

ちなみに月面からの地球帰還の際に重量制限がある関係で、
カメラごとではなく、ボディから取り外したマガジンだけを持って帰ってきたそうです。

そうすると月面にはハッセルのレンズ付きボディが残ることになるのですが、
その後の宇宙計画に使われたカメラを含め、13台のハッセルが今も月に残っているそうです。

月を見上げると、そこにはハッセルが見えているのかも・・・
何ともロマンチックな話じゃありませんか。



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これがハッセルブラッドの、背景です。

月の話もなかなかですが、
博士の「それ以上のカメラなら作れる」の件(くだり)には、グッときます。

そして、その博士の強い思いは
カメラ作りに実際に反映されることになるのですが・・・

それはまた次回のお楽しみということで。

(タドコロ)



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〜ハッセルブラッドに恋をした〜 ハッセルの魅力とは

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ハッセルブラッドの歴史を知ることで、博士の思想が垣間見えてきました。
博士の思想はそのまま、ハッセルブラッドのカメラの魅力にもつながっていきます。

ハッセルブラッドのレンズの良さは誰もが認めるところですが、
今回はそれ以外の視点から『ハッセルブラッドの魅力』について考察してみたいと思います。



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『ハッセルブラッドはカッコいい』

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これに異論を唱える人は少ないと思います。

ましかくの箱形ボディに、レンズがちょこんと付いている。
シンプルで無駄のないデザインで素っ気ないんだけど、どこかボテッとした愛嬌も持っている。

無骨で頑丈。
でもオシャレ。


ハッセルブラッドは僕がイメージする、スウェーデンらしさを体現したようなデザインのカメラです。



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『構えてる姿もまた、カッコいい』

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これはものすごく個人的な意見ですが、
ウエストレベルのカメラを構えてる姿はとてもカッコイイと思うのです。

カメラを抱え、背筋を伸ばし、頭を少し垂れて写真を撮る。
真剣に撮ってることは伝わるけども、その姿は優雅で涼しげな紳士然とした構え。
相手に変な威圧感を与えず、さらりとスマートに撮る。

いわゆるいかにもなカメラ小僧とは一線を画す、
余裕を感じさせる大人のカメラ。
それだけでも何だかちょっといい気分じゃありませんか。



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『ハッセルブラッドはよくできている』

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んなことは知っとるわい。
と、つっこまれてしまいそうですが、でも本当に良くできているのです。

ハッセルを持って実際に操作をしてみると、
実に巧みに各部がレイアウトされていることに気が付きます。

ここに博士の思想がチラリと見えてきます。

ハッセルブラッドは左手全体でカメラを持ち、左手人差し指でシャッターを押すように設計されています。
これは博士自身がハッセルを構えてるいくつかの写真からも証明されます。
(というか説明書の最初にもしっかりと書いてありましたw)

左手でカメラを持つということは、
空いた右手でピントや巻き上げなどの各操作を行うことになります。

カメラを持つ→露出を合わせる→ピントを合わせる→シャッターを切る→巻き上げる
という一連の動作を、一度もカメラを持ち替えることなく行うことができます。

操作中にカメラを持ち替えなければならないという煩わしさが一切無い、
実にシンプルかつ合理的なデザインのカメラなのです。

こういった操作性の良さは、使ってみて初めて分かるものです。
あまりに自然で良好な操作性につい見落としてしまいがちですが、その心配りの細やかさに感心します。

ユーザー目線に立った博士の一流の心遣いも、ハッセルブラッドが一流と謳われる所以の一つです。
そしてその心遣いにユーザーが気付いた時、より一層の満足感を味わうことになるのです。



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『ハッセルブラッドはコンパクトなカメラである』

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(左がハッセルブラッド)

これには異を唱える人がいると思います。

しかし「6x6」フォーマットを使うレンズ交換式一眼レフカメラの中で、ハッセルほど小型軽量のカメラはありません。
事実ハッセルを模倣した中判一眼レフカメラはどれも、ハッセルよりも一回り以上大きく重たいものばかりです。
セミ判と言われる小さい「6x4.5」フォーマットのカメラで、やっとハッセルと同等くらいの大きさになります。

しかしウエストレベルで撮影する場合、「6x4.5」のフォーマットは一つ大きな問題が発生します。

それは縦位置の撮影が大変困難になることです。

縦位置撮影をしようとするとアイレベル用のプリズムファインダーが必要になり、
結局はそのプリズムファインダーの分、大きさと重さがかさんでしまうことになります。

その点、正方形の「6x6」フォーマットなら縦も横も気にする必要がありません。

従ってプリズムファインダーを必要とせずにウエストレベルのみでも、
簡単にあらゆる撮影ができてしまうのです。

結果としてやはり、ハッセルが最も小型軽量の中判一眼レフカメラとなるわけです。



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『ハッセルブラッドは重くない』

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これまた反論をもらいそうな話ですが、
「注射なんて全然痛くない」とか「このカレーちっとも辛くない」みたいな極端な話ではありません。

当然重いのは重いのですが、そこまで重さを感じさせない。
ということを言いたいのです。

ハッセルブラッドの標準セットは約1500g。
1.5Lのペットボトル1本分相当の重量があります。

しかし、まるで子どもを抱えるかのようにカメラを構えるその姿勢のおかげか、
見た目程の大きさや重さを感じさせまん。

これまたウエストレベルファインダーのマジックなのかもしれません。
現在のハッセル女性ユーザーの多さを目の当たりにしたら、頷かざるを得ないところだと思います。

また、カメラをお腹に抱えるようにしっかり構えることで
手ブレが起きにくくなるというメリットも生まれます。



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『ハッセルブラッドの功績』

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博士は「6x6」というフォーマットに強くこだわりました。

縦横の構図を気にしなくて良いのですぐ撮影できるから・・・
レンズのイメージサークルとボディのバランスの問題から・・・

そのこだわりについては諸説ありますが、ともあれハッセルブラッドは
「6x6」フォーマットを使うカメラを50年以上に渡り製造し続けました。

ここに、ハッセルブラッドの最大の功績があります。

結果、ごく一部の例外を除いてほぼ全ての時代のレンズ・ボディ・マガジンなどが
自由に組み合わせられるというシステムが出来上がりました。

博士の頑ななまでの「6x6」に対する強い思いが、
時代を超越するほどの高い互換性を生み出したのです。

そしてそれが多くのユーザーの信頼を勝ち取る結果となり、リピーターを生み出し、
ハッセルブラッドのブランドを確かで強固なものに押し上げていくことになっていったのです。



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長々と書いてしまいましたが、このコンパクトな箱形カメラに、
博士のそういった思いがギュッと詰まってると思うと、時代を超えて壮大なロマンを感じずにはいられません。

見ず知らずのはずのビクター・ハッセルブラッド博士の人柄まで思い描けてしまうような、
そんな温かいカメラを持っているだけで、それだけで何だか嬉しくなってしまうのです。

(タドコロ)



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〜ハッセルブラッドに恋をした〜 ハッセルどう持つ?

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毎度おなじみ

『ハッセルブラッドに恋をした』

ハッセルな彼女の持ち方、構え方。

すてきですね。堂に入ってます。

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『ハッセルブラッドって使い方が難しい』

そんなイメージがありませんか?

でもね、使い方を知ってしまえばとても簡単なんですよ。





ハッセルブラッドのワークショップでも、

講習後に参加者の方々は「使ってみると思ったより簡単」と言います。





今回はハッセルで撮影するための基本的な動作を紹介します。

まだマガジンにフィルムはいれません。

ピントを合わせて、シャッターを押すまでの流れまでです。



前回でハッセルは実に合理的なレイアウトだとご説明したので、それが伝わるといいのですが・・・







いかがですか?

一度もカメラを持ち直すことなく撮影を終えていますね。

何度も言いますが、やはりよく出来たカメラです。

「動画では分かりづらい」という方は、写真で説明した記事がありますので、

こちらをご覧下さい。





さて。

ハッセルを購入するにあたり

「露出計を内蔵していないカメラが初めて」という人も結構多いのですが、

今どきはスマートフォンで無料の露出計アプリがあったりします。

結構正確ですので、ネガで撮る分には意外と問題なくいけちゃったりします。

とりあえずはそれを使えば簡単に撮影することが可能です。





もっと本格的にやりたい人は

単体の露出計や「ノブメーター」というハッセル専用の露出計があるとさらに便利です。

これらの露出計については以前に記事を書いているので、

興味のある方はこちらからどうぞ。





少しだけでもハッセルが身近に感じてもらえたでしょうか?

今日からしばらく、そう思ってもらえるような記事を書いていきますので、

引き続きお付き合い下さいね。

(タドコロ)




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〜ハッセルブラッドに恋をした〜 ブローニーフィルム

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ハッセルの使い方も分かったことだし、さぁフィルムを通してみよう。



         と

         、

         そ

         の

         前

         に



中判カメラに使うフィルムってどういうもの?
そういう質問もよくもらいます。


過去にこれについてまとめた記事がありますが、
今日は少し違う方向性のお話をしたいと思います。

一度こちらも目を通しておいて下さい。





「ブローニーフィルムとは?」

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「中判カメラ」は、ブローニーと呼ばれる巻物状のフィルムを使用します。
ブローニーフィルムには長さが2種類あって、それぞれ呼ばれ方が異なります。


スタンダードな「120フィルム」と、
倍の長さで倍の枚数が撮れる「220フィルム」があります。


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(左:220フィルム)(右:120フィルム)


フィルムの幅はどちらも6cmで一緒ですが、フィルムの全長だけが違います。


傍目には、フィルムラベルに書いてある数字でしか見分けがつきませんが、
120フィルムの倍の長さがある220フィルムは、倍の枚数を撮ることができます。


こう聞くと220フィルムの方が便利そうでいいじゃないかと思いますが、さも有らず。


実は色々とフィルムの構造上の細かな問題があって、
220フィルムを使うには、専用のアイテムを使わなければいけないカメラや、
220フィルム自体を使うことのできないカメラもあったりします。


なので、スタンダードな120フィルムが主流として残っている、というのが現状です。
「220フィルム」はフィルムの種類も少なく限られていて、あまり知られなくなってきています。


いまや一般的にブローニーフィルムは「120フィルム」が主流になっているので、
ブローニーフィルムのことを単に「120」と省略して言う人もいるくらいです。














『フォーマットって?』


中判カメラには
「6x4.5」「6x6」「6x9」など、
多様なフォーマットが存在してます。


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「6x4.5」   「6x6」        「6x9」


「6x4.5」は「6cm x4.5cm」のフィルムサイズの長方形写真です。ロクヨンゴとか言ったりします。
「6x6」は「6cm x6cm」のフィルムサイズのましかく写真です。ロクロクって言います。
「6x9」は「6cm x9cm」のフィルムサイズの長方形の写真です。ロクキューという呼び方です。


他にも
「6x7」(ロクナナ)や、「6x8」(ロクハチ)なんていうのもあります。


あらかじめカメラによって
どのようなフォーマットで写真を切り取るか、が決まっています。


フィルムの長さは決まっているので、
切り取られるフォーマットによって、1本で撮影できる枚数が変わってきます。

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たとえばハッセルで採用されている「6x6」ましかくフォーマットは、
「120フィルム」を使うと12枚
「220フィルム」を使うと24枚
撮ることができます。


まずブローニーフィルムとはこういうもので、
ハッセルはそれを使うんだということを知っておいていただければと思います。







『ブローニーフィルムの現状』


ちなみに、ブローニーフィルムは35mmフィルムと並んで需要の高いフィルムで
多くの大手量販店や写真屋さんで販売されています。


販売されてる値段も35mmフィルムと大差ないので、意外と気軽に買えます。


現像はお店によって様々なのですが、「6x6」フォーマットなら
35mmフィルムと同じように、当日扱いをしてくれるお店も増えてきました。


こういった対応をしてくれるお店がだんだん目立つようになってきた背景には
中判を使うユーザーが増えて来ているという証明だと思うのですが、


いま何故中判が人気があるのでしょうか?


明日はそんなお話でもしてみようかと思います。


マガジンの装填方法を楽しみに待ってくれてる方。
すみませんが、もう少しだけお待ち下さいね。


(タドコロ)



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〜ハッセルブラッドに恋をした〜 フィルムの世界

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デジタル時代の現代において、なぜ
手間をかけて、お金をかけて、時間をかけて
フィルムカメラを楽しむ人が絶えないのでしょうか。

その答えは十人十色、人それぞれだと思います。

撮ってから写真になるまでのワクワクする時間。
柔らかい写りが好き。
最終的にデータではなく「物」になる。
1枚1枚たいせつに撮るようになる。
撮ってる時の操作感・・・・・・

ハッセルブラッドを楽しむ以上、フィルムカメラの楽しみ方やフィルムの良さは知っておきたいものです。



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カメラと料理は似ている!?

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いきなり何を言ってるんだと思われると思いますが、
カメラと料理って似ているなと感じます。

まぁこれは、ワタクシの持論なのですが・・・・・・

今の時代、冷凍食品を電子レンジでチンしただけの食べ物だって、それなり美味しいものです。
スイッチ一つで料理が出来上がり、すごく手軽で簡単です。
しかし中には味気ないと感じる人もいます。

一方、自分で食材を調達して材料を切って、火加減を調整したり塩梅を見たり、とか。
面倒だけど、ここを丁寧に下ごしらえするとコクが増すんだよな、とか。
やっぱり手作りでしか出せない深みや味ってあると思います。

ただ、そこまでしても「冷凍食品とたいして変わらない」という人もいます。
一方「手作りの方が絶対に美味しい」という人もいます。
中には「何となくだけどやっぱり手作りの方が美味しい気がする」という人もいます。

それで良いんだと思います。
その「手間」や「何か」を感じ取るかどうか、その捉え方も人それぞれで異なってくると思います。

それと同じかなって気がするんです。
冷凍食品をレンジでチンが、デジカメだとして。
手作り料理が、フィルムカメラだとして。

簡単さを求める場合や、違いが分からなかったり気にしない人は、冷凍食品で充分なわけですし。
違いを知ってしまった人は、どうしたってこだわりたくなるわけですし。

そういう感覚の差かなって気がします。
では、そのフィルムがもつ「何か」とは何なのでしょうか?



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「フィルムのポテンシャル」

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フィルムを使う人のなかには写りにこだわった結果、フィルムに辿り着いたという人も多いようです。

デジカメで撮った写真は「なんだか平べったい」とか「かたい」とか「わざとらしい」と感じてしまうこともあります。
確かに、液晶ではあんなにきれいに見えていたのに実際プリントしてみたら「???」となることもしばしば。
逆にフィルム写真には「立体感がある」とか「奥行き」「重なり」「空気感がある」と感じます。

フィルムの表現は丸いドットで、デジタルは四角いモザイクの表現だから、
自然さや滑らかさが違うという話も説得力があり納得できます。

また、フィルムはデジタルに比べてまた光の明暗や濃淡を表現する「階調」の幅が広く滑らかです。
そういった自然で滑らかな表現をきちんと楽しもうとすると、フィルムという選択になるのです。

さらに言うと中判の世界では、まだまだデジタルは追いつけない領域なので、
大きいフォーマットを楽しむのであれば、必然的にフィルムという選択肢にもなりますが。



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「フィルムカメラを使う悦び」

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フィルムカメラを使う方は、クラシックカメラを好む傾向にあるようです。
そういう方は不便さゆえの楽しさを求めるのです。

どういうことかと言いますと

・クラシックカメラは必要最低限の機能しかない。
→余計な操作がなくシンプルで迷いません。

・お金もかかるし物質的な無駄も出したくないから、できるだけ無駄な写真を撮りたくない。
→1枚1枚を大切に撮るようになり、自分の撮りたいものがはっきりしてきます。

・ピント、絞り、シャッタースピードは自分で決める。
→自分の意志が入り込み、自分で撮ってる感が味わえます。

・その場ですぐに見れない。
→「ぜったい、今、すげー良いのが撮れた!」という気分に浸れます(笑)

これ全部ワタクシのことですが(笑)

そうやって一生懸命考えて実行した結果=写真を見るのはワクワクしますよね。
撮ったその場で完結するのではなく、現像ができあがるまでの時間もまた楽しみの一つになるのです。



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「スローカメラ」

ただ、こうやって開きな直ると単純に楽しいんです。
何か心が軽くなった感じがして、あー。写真撮るのって楽しいなー!って。

撮影に失敗したら、それもまた「縁」なり。
その時は自分の未熟さをかみしめながら、また次に挑戦します。

シャッターを押すまでのプロセスや直感を大切にしながら、
ほどよい緊張感と達成感と満足感が味わう感覚を楽しむのもまた、一興です。

スローフードなる言葉がありますが、フィルムカメラでの撮影はまさにそんな感じでしょうか。
結果を求めることだけが全てではない。

自分の心と文化がより豊かになる、そんな気持ちにさせてくれるツールだったりします。
楽しくて、気分が良くなって、でも奥深いから挑戦もある。

趣味の世界ってそのくらいの感じでも、良いですよね。

フィルムカメラは「撮影すること」
その行為自体の喜びを、もっと味わせてくれると思うのです。



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「デジタルカメラの価値」

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コンパクトデジカメ、デジイチ、ケータイカメラ・・・・・・
ほとんどの人は何かしらのデジタルカメラを所持しているのではないでようか。

デジカメはここ10年強で驚くほど急速に進化を遂げました。
わずか15年ほど前は「100万画素」が大きなトピックスだったのに、いまや最新機種は「4600万画素」ですよ。
さらに時代が経てばもっと増えていくのでしょう。

とにかく競争の激しいデジカメの世界、進化のスピードがハンパじゃないです。
携帯電話のカメラだって、一昔前からは想像できない位きれいに撮れる時代になりました。

ボタンを押せば誰だってそれこそ小学生だって、それなりの写真がいとも簡単に撮れてしまうわけです。

この現実に、ワタクシはなんだか寂しい気持ちを覚えてしまうのです。
というか、少し冷めてしまいます。

ここ数年を見ていると、だんだんデジカメも行き詰まってきたように感じます。

無理矢理ニーズを生み出しているというか、毎年のように過剰なスペック競争に陥っているというか。
新製品もそんなに目新しいものはなく、メーカーによる特色や差もそんなに感じません。

テレビやパソコンのように、2〜3年前のカメラは型落ちの旧いモデル。
壊れても修理ではなく、買い替えた方がいい。

それって、もはや家電ですよね。
このような状況ではカメラに愛着の湧きようもありません。寂しい限りです。



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「デジカメを持たない理由」

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デジカメが道具として便利なのものであるということは、誰もが感じているはずです。
ワタクシも仕事においては当然のようにデジカメを使います。

一時期プライベートでもデジカメ使ってました。
割と本格的なデジイチを。
でも、なんだかある日とつぜん虚しくなっちゃったんです。

いま撮ったこの写真、自分じゃなくても誰でも撮れるんじゃないかという自己疑念。
とりあえず枚数を撮っておいて、あとで何十枚の同じような写真を消していく作業の虚しさ。
データを消す作業で、ほぼどれも同じような写真で、逆にどれを消せばいいか迷ってしまう。

その場で見れてしまうが故に、イメージと違う写真だった場合ムキになって撮り続けてしまい、
旅行をしに来たんだか、写真を撮りに来たんだか、もはや分からなくなってしまったことも。

これまた全部ワタクシ事なのですが(笑

で、気付いちゃったんです。
フィルムカメラにすれば、この虚しさとストレスは解決するんだ。
ということに。



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次回は「同じフィルムで35mmと中判はどう違うの?」ということについて、
言及してみたいと思います。

(タドコロ)



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〜ハッセルブラッドに恋をした〜 中判と35mm

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連日にわたって「中判」「中判」って言ってるけど、
そもそも「中判」って何がいいの?「35mm」と何が違うの?


今回は、そんなところをお話しさせて下さい。








「中判は写真がきれい」


何と言ってもまず、それでしょう。


ハッセルで採用されている「6x6」フォーマットは
「35mm」フィルムフォーマットの約3.6倍の面積を持っています。


フォーマット自体が大きいので、フィルムに投影される情報量はそれだけ多くなります。


その膨大な情報量を、世界最高峰のツァイスのレンズが写し取ってくれるカメラ、
それがハッセルブラッドなのです。

ハッセルの場合「6x6」フォーマットをデジタル撮るためには
億単位の画素数が必要になるといわれています。


それだけ緻密な写りをするわけですから、出来上がった写真を見ると、
思わずため息をついてしまうような、すばらしい写りをしてくれるのです。


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左:35mmフォーマット 右:6x6フォーマット (それぞれ原寸大)




「35mm」フォーマットサイズは小さくて肉眼では細かいところを見ることができないので、
プリントする時にそれなりに拡大されることになります。

最も一般的な写真サイズの「L版プリント」にすると、
約13倍の大きさまで引き伸ばされることになります。


ハッセルの「6x6」フォーマットは、
肉眼でもそのまま見ることができるくらいの大きさです。

「L判プリント」でも、約2.5倍の大きさに引き伸ばせば済みます。




当然、小さいものを大きくすれば画質は荒れてしまうので、
「中判」と比べると「35mm」の写真は粒状感が目立ち、荒れたような写真になってしまいます。


つまり結局『中判の方が画質がきれい』ということになります。

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*画像をクリックするとさらに拡大できます。
パソコンの画像ですが、きめの細かさの違いが伝わるでしょうか?









「ポジフィルム」


画質のきれいさを楽しむ上で、ぜひ挑戦したいのが
ポジフィルム(リバーサルフィルム)を使った撮影です。


ポジフィルムはネガとは違い、
現像が終わった段階ですでに写真として完成するフィルムのことです。


透明なシートに写真をそのまま焼き付けたようなイメージです。
(1番右側の茶色いシートはネガフィルムです)

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ポジフィルムはネガフィルムよりも画質がきれいで、
まだデジタルカメラが無かった時代、プロのカメラマンはみんなポジフィルムを使っていました。


発色のきれいさ、光の再現性、透明感。
一度目にすると忘れることの出来ない美しさです。


ただし、撮影後にあまり画像加工ができないので、撮影時の露出に気を配る必要がありますが、
そのぶん上手に撮れた時の感動はひとしおなので、ぜひ一度は経験してほしいと思います。



35mmでもポジフィルムはあるのですが、冒頭でもお話しした通り、
フォーマットが小さく肉眼で細かいところまで見ることができません。


せっかくきれいなポジフィルム。
充分に肉眼で楽しめる中判カメラなら、より一層ポジフィルムを使う感動が大きくなります。












「ボケ味が大きい」


これもフォーマットの関係で、
中判カメラは35mmに比べて被写界深度が浅くなります。


被写界深度が浅いということは
「よくボケる」
ということです。


ハッセルの「6x6」フォーマットの場合で考えた場合、
標準レンズのプラナー80mmのF2.8は実質およそF1.4くらいの被写界深度です。
(35mm換算時)


これはかなりのボケ味です。

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ダイナミックな画質で、ダイナミックなボケを楽しむ。


これが中判を楽しむ醍醐味のひとつでしょう。











「中判カメラのすすめ」


中判カメラは難しいイメージがあります。


それは、スタジオやプロカメラマンに使われることが多かったせいでしょうか。

手軽なオートのカメラよりも本格的なマニュアルカメラが多いでせいでしょうか。

慣れないブローニーフィルムやカメラ自体の独特な操作方法が分からないせいでしょうか。

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コンパクトさが売りの35mmと比べると、中判カメラは重たくて大きいです。


しかしこの2つの違いは、TPOでの使い分けがきっちりできるので、
所有者にとって好ましい違いだと思います。


もし、スーパーカーと軽自動車の2台所有していたとしたら、
ちょっと近くのスーパーまで買い物に行く時には軽自動車で行くでしょうし、
どこか出かけるときはスポーツカーを使うでしょう。


ちょっと小回りは効かないけれど、撮影者の意図が強く反映される中判カメラは
撮る人に「撮影することの楽しみ」を教えてくれます。

そして出来あがった写真は、きっと期待以上のものを見せてくれるはずです。




今はデジタルカメラもマニュアル設定できる機種も多く、
使い方をサポートをしてくれる雑誌や書籍も豊富なため、
マニュアル撮影に抵抗のない人が増えてきています。


プロカメラマンやハイアマチュアカメラマンが次々とデジタルに移行していった中で
「中判カメラ」の中古相場価格は、一時期に比べるとだいぶお手頃にものになってきました。


どんなカメラでも「状況に応じた露出をとる」という基本は全く一緒です。
あとは実機を見てちょっとした使い方さえ覚えてしまえば、何も恐れることはありません。


ハッセルブラッドも然り、使い方さえ覚えてしまえば特別難しいことはありません。










『次回予告』

というところで、

お待たせしました。



次回はマガジン装填の方法を説明します。



お楽しみに。


(タドコロ)



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〜ハッセルブラッドに恋をした〜 使い方とフィルム装填の仕方

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さあ!

ハッセルブラッドに使うフィルムのことが分かったところで、

いよいよフィルムをマガジンに装填してみましょう。





それでは早速・・・





実に分かりやすいですね。







以前に紹介した「ハッセルブラッドの使い方〜基礎編〜」
と合わせて見ていただければ、すぐにでもハッセルで撮影まで行うことができるようになります。







これで、あなたもハッセルの使い手に。



さて、来週からは
レンズやアクセサリーなど、実用の方へ目を向けてクローズアップしていきます。

明日は定休日なので、ブログもお休みです。

では、また火曜日に。

(タドコロ)



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〜ハッセルブラッドに恋をした〜  レンズの選び方

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おおむねハッセルブラッドの使い方が分かったところで、
気になるレンズやらボディやらの違いや特徴、選び方を少しずつお話ししていきましょう。

今日はレンズです。









レンズの種類は?何があるの?


ハッセルブラッド500シリーズの標準レンズは、主に

IMG_1642IMG_1643IMG_1644
白鏡銅「Cプラナー80mm non T*」 「Cプラナー80mm T*」     「CFプラナー80mm T*


の3種類があります。


他に「CFE」や「CB」「NEW C」などの標準80mmプラナーもありますが、
あまり数が多くなく全てを紹介してもキリがないので、今回は代表的な3種類に絞ります。












その前にまず「T*」って何?


というところに疑問を感じる方も多いと思います。

読み方は「ティースター」

「T」はTransmission Belagというドイツ語の頭文字で、直訳すると「伝導膜」みたいな感じです。
「*」は1/10000mmの薄い膜を何層もコーティングしましたよ、という印です。

T*」とは、
『多層膜反射防止コーティングを施した、カールツァイス社の高品質なレンズです』
という証です。

IMG_1646


光がレンズを通過する時、若干ですが光をロスします。

光のロスを極限まで抑えるために、レンズにコーティングを施される技術が「T*」です。

ノンコートレンズでは8%
シンングルコートレンズでは2%
T*」レンズでは0.02%

7枚構成のプラナー80mmの場合、T*レンズの光の透過率は99.86%です。



ツァイスのレンズで撮ったものが、

「描写がきれい」
「キラキラして光の描写が忠実」
「透明感にあふれてる」
「白が白い」

と言った評価を得ているのは、この「T*」の功績によるところも大いにあるでしょう。




T*」がかかったレンズはコントラストと色乗りが良く、クリアな抜け感の描写をします。

img100





「non T*」は薄いトレーシングペーパーをかけたような光の膜に覆われることがあるので、
若干淡めの色乗りで描写されることがあります。

img105


といったイメージでしょうか。





ただこれは正直言って、並べて比べてみて初めて分かるレベルでの違いです。
写真を見ていきなり「これT*レンズて撮ったやつだね」とか「これCFで撮った写真だね?」なんて当てられません。



白鏡銅のごく初期製造のものを除いて
「non T*」も「C」も「CF」も
レンズ構成は変わっていません。

同じ作りのレンズに、正直
そこまで大きく違いがあるわけではありません。

あくまで描写のイメージの違いは参考の一つ程度に考えて下さい。













白鏡銅 Cプラナー80mm non T*

IMG_1642


まずこの見た目にやられる人が多いです(笑)特に女子。

白鏡銅はnon T*の時代までなので、1972年よりも前の製造のみです。

まだT*コーティングがかかっていない時代のレンズですので、

他のレンズと比べると色の淡さとハレーションの膜が出やすいようですが、

結果フワッと優しい描写は、また女子のハートを鷲掴みすることになるのです(笑)

もちろんクラシカルな物が大好きな違いの分かる男性陣からも、強い支持を集めています。

柔らかな写真とこの見た目が好きな方は、迷わずこれ。

img105


シャッタースピードと絞りが連動する仕組みで、EV表示の露出計を使う場合に大変便利です。

シャッターと絞りを単独で設定する時には、解除レバーを押し下げながらそれぞれ設定します。














Cプラナー80mm T*

IMG_1643


1973年から開発されたT*コーティングを施した、進化バージョン。

以降のレンズには基本的に全てに、T*コーティングが施されます。

そして外見上も、白鏡銅から黒鏡銅へと変化します。

発色・コントラスト・抜け感、どれをとっても「T*」の技術とバランスのとれた描写を楽しめ、

最もハッセルらしいレンズであり、万人に薦められるレンズです

クセのない素直な描写が人気のプラナーの中でも、最もクセのない1本と言えるでしょう。

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このレンズもnon T*と同様に、

シャッタースピードと絞りが連動する仕組みで、EV表示の露出計を使う場合に大変便利です。

シャッターと絞りを単独で設定する時には、解除レバーを押し下げながらそれぞれ設定します。














CFプラナー80mm T*

IMG_1644


1983年からの製造です。

シャッター機構が変わったことで、外見と使い勝手が変わりました。

レンズ構成は変わりませんが、レンズまわりの鏡胴が長くなった分、
少しではありますがフードの効果が得られるようになりました。

このフード効果に加え、時代のトレンドが高コントラスト・高彩度だったせいか、
Cレンズと比べると、発色・コントラスト・抜け感がより強まったようです。

ツァイスでしか味わえない、爽やかコッテリ系が好きな方へ。

img100


このCFレンズ以降は、シャッタースピードと絞りの設定が単独式になります。

現在主流のシャッター/絞り直読式の露出計を使う場合は、こちらの方が使い勝手は上です。












「non T*」「C」「CF」撮り比べ

こういうご要望も多いだろうと思って、撮っておいた比較作例写真をお見せします。

そこまで差はないのですが・・・・・・

おばさんの髪の毛の色の違いを見てもらうと、レンズの差が伝わりやすいかもしれません。



それでは、よぉ〜〜〜く目を凝らして見て下さい(笑


*2000FCのフォーカルプレーンシャッター使ってるので、シャッタースピードは一定です。
なので、シャタースピードに関してレンズによる個体差はありません。
全て開放F2.8での撮影です。三脚使用。



72920009 
↑「non T*」階調が広く色が一番柔らかいですね。
72920008 
↑「C」色乗りが強くなり、コントラストが上がり、締まった写真になりました。
72920007 
↑「CF」さらに発色とコントラストが増しました。一番コッテリ系です。






はい。
とてもマニアックでしたね(笑)


「おぉ〜!なるほど〜」と、参考にして頂ける方は参考にして頂いて。


「よく分からん」という人、実際この程度の差です。


他にも外見だとか使い勝手だとか大切な部分があるので、
そちらで決めていただくのも大いに「有り」です。







さて、明日はボディをどうしましょうか?

というお話です。



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〜ハッセルブラッドに恋をした〜 ボディの種類と選び方、製造年の調べ方

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50年近く生産されてきたハッセルブラッドは、
幾度かのマイナーチェンジをしてきたので、
500シリーズのボディにも何種類かあります。


「500C」「500C/M」「 503CX」「 503CXi」「 503CW」「500クラシック」「501C」「501C/M」


仕様が変更されているのでそれぞれに細かな違いがありますが、
ワタクシの着眼点では、以下の3つに分けられます。


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「500C」            「500C/M」          「503シリーズ」(503CX以降のもの)
















500C

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500Cシリーズの元祖。

ハッセルブラッドのマスターピースです。

50年代後半から60年代にかけてのモデルなので、
作り込みや素材の良さという点では最も優れています。 

内面反射防止のための焼き付け塗装の目地も、驚くほど細かく丁寧に施されています。

シャッターを押せば、金属音を含んだ重厚で心地よい音が響きます。

ただし、まだ初期型なのでスクリーンマットを交換するためには、工具が必要になりますが
クラシカルな物が好きな人は、迷わずこれを。












500C/M
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500Cを改良したモデルで、1970年〜1989年製造の超ロングセラーモデルです。

500Cからの改良点は、
スクリーンマットを工具無しで簡単に交換できるようになった点です。

1984年頃までの前期は、内面反射防止は全面焼き付け塗装です。
1985年以降は、バックシャッターのみパルパス材仕様になります。ボディ内部は焼き付け塗装です。

カメラの作りはもちろん、アクセサリーの拡張性、市場価格、コンディションの選びやすさなど
どれをとってもバランスのとれたモデルですので、誰にでもオススメできます。











503シリーズ
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1988年からつくられた503CXから、少し作りが変わります。

内面反射防止のための焼き付け塗装を止め、
変わりにボディ内部にまでパルパス材を貼るようになりました。

これを進化と捉えるか、はたまたコストダウンと捉えるか、それは人によってそれぞれでしょう。

内面反射防止の効果は高いのでしょうが、パルパス材が割れている個体がほとんどです。
撮影に影響はありませんが、交換が必要になった時の修理代が若干高価です。

アキュートマットが標準装備になったり、TTL同調機能が付いているので、(503CWはワインダーにも対応)
実用重視の方や、できるだけ新しいカメラが安心という方にオススメです。










おまけ

ハッセルブラッドはボディとマガジンの製造年が分かるというのは、
結構有名な話です。

IMG_1645

ボディとマガジンの接合部の下側にシリアルNO.が入っていて
そこのアルファベットを読み取ると何年製なのかが判別できます。

V H P I C T U R E S
1  2 3 4 5  6 7  8 9  0

「ビクター・ハッセル・ピクチャーズ」

この合い言葉の頭文字を1から当てはめていけば、
そのハッセルが何年に作られたのかが分かってしまうという、ギミックです。

上の写真の場合、UEなので79年製だと分かります。




ちなみにレンズも、Cレンズ世代までなら製造年が解読できます。

IMG_0117


500Cシリーズが誕生した1957年に、最初の2桁を足します。
このレンズの場合、「2204」なので、1954+22=1979になります。

つまり1979年だということが分かります。
ちなみに残りの04は4月生まれということまで分かっちゃいます。




CF以降のレンズは表記が変わり、残念ながら解読方法を知りませんが、
こちらのサイトさんにシリアルナンバーを打ち込むと、解読してくれます。

少し上の解読方法とずれることもあるようですが、製造年の参考にできるので大変便利です。

あまり生まれ年にこだわって、欲しいものと違うモデルやコンディションの物を買うのは本末転倒ですが、
一つの検討材料になれば、面白いかもしれません。



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