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おおむねハッセルブラッドの使い方が分かったところで、
気になるレンズやらボディやらの違いや特徴、選び方を少しずつお話ししていきましょう。

今日はレンズです。









レンズの種類は?何があるの?


ハッセルブラッド500シリーズの標準レンズは、主に

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白鏡銅「Cプラナー80mm non T*」 「Cプラナー80mm T*」     「CFプラナー80mm T*


の3種類があります。


他に「CFE」や「CB」「NEW C」などの標準80mmプラナーもありますが、
あまり数が多くなく全てを紹介してもキリがないので、今回は代表的な3種類に絞ります。












その前にまず「T*」って何?


というところに疑問を感じる方も多いと思います。

読み方は「ティースター」

「T」はTransmission Belagというドイツ語の頭文字で、直訳すると「伝導膜」みたいな感じです。
「*」は1/10000mmの薄い膜を何層もコーティングしましたよ、という印です。

T*」とは、
『多層膜反射防止コーティングを施した、カールツァイス社の高品質なレンズです』
という証です。

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光がレンズを通過する時、若干ですが光をロスします。

光のロスを極限まで抑えるために、レンズにコーティングを施される技術が「T*」です。

ノンコートレンズでは8%
シンングルコートレンズでは2%
T*」レンズでは0.02%

7枚構成のプラナー80mmの場合、T*レンズの光の透過率は99.86%です。



ツァイスのレンズで撮ったものが、

「描写がきれい」
「キラキラして光の描写が忠実」
「透明感にあふれてる」
「白が白い」

と言った評価を得ているのは、この「T*」の功績によるところも大いにあるでしょう。




T*」がかかったレンズはコントラストと色乗りが良く、クリアな抜け感の描写をします。

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「non T*」は薄いトレーシングペーパーをかけたような光の膜に覆われることがあるので、
若干淡めの色乗りで描写されることがあります。

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といったイメージでしょうか。





ただこれは正直言って、並べて比べてみて初めて分かるレベルでの違いです。
写真を見ていきなり「これT*レンズて撮ったやつだね」とか「これCFで撮った写真だね?」なんて当てられません。



白鏡銅のごく初期製造のものを除いて
「non T*」も「C」も「CF」も
レンズ構成は変わっていません。

同じ作りのレンズに、正直
そこまで大きく違いがあるわけではありません。

あくまで描写のイメージの違いは参考の一つ程度に考えて下さい。













白鏡銅 Cプラナー80mm non T*

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まずこの見た目にやられる人が多いです(笑)特に女子。

白鏡銅はnon T*の時代までなので、1972年よりも前の製造のみです。

まだT*コーティングがかかっていない時代のレンズですので、

他のレンズと比べると色の淡さとハレーションの膜が出やすいようですが、

結果フワッと優しい描写は、また女子のハートを鷲掴みすることになるのです(笑)

もちろんクラシカルな物が大好きな違いの分かる男性陣からも、強い支持を集めています。

柔らかな写真とこの見た目が好きな方は、迷わずこれ。

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シャッタースピードと絞りが連動する仕組みで、EV表示の露出計を使う場合に大変便利です。

シャッターと絞りを単独で設定する時には、解除レバーを押し下げながらそれぞれ設定します。














Cプラナー80mm T*

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1973年から開発されたT*コーティングを施した、進化バージョン。

以降のレンズには基本的に全てに、T*コーティングが施されます。

そして外見上も、白鏡銅から黒鏡銅へと変化します。

発色・コントラスト・抜け感、どれをとっても「T*」の技術とバランスのとれた描写を楽しめ、

最もハッセルらしいレンズであり、万人に薦められるレンズです

クセのない素直な描写が人気のプラナーの中でも、最もクセのない1本と言えるでしょう。

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このレンズもnon T*と同様に、

シャッタースピードと絞りが連動する仕組みで、EV表示の露出計を使う場合に大変便利です。

シャッターと絞りを単独で設定する時には、解除レバーを押し下げながらそれぞれ設定します。














CFプラナー80mm T*

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1983年からの製造です。

シャッター機構が変わったことで、外見と使い勝手が変わりました。

レンズ構成は変わりませんが、レンズまわりの鏡胴が長くなった分、
少しではありますがフードの効果が得られるようになりました。

このフード効果に加え、時代のトレンドが高コントラスト・高彩度だったせいか、
Cレンズと比べると、発色・コントラスト・抜け感がより強まったようです。

ツァイスでしか味わえない、爽やかコッテリ系が好きな方へ。

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このCFレンズ以降は、シャッタースピードと絞りの設定が単独式になります。

現在主流のシャッター/絞り直読式の露出計を使う場合は、こちらの方が使い勝手は上です。












「non T*」「C」「CF」撮り比べ

こういうご要望も多いだろうと思って、撮っておいた比較作例写真をお見せします。

そこまで差はないのですが・・・・・・

おばさんの髪の毛の色の違いを見てもらうと、レンズの差が伝わりやすいかもしれません。



それでは、よぉ〜〜〜く目を凝らして見て下さい(笑


*2000FCのフォーカルプレーンシャッター使ってるので、シャッタースピードは一定です。
なので、シャタースピードに関してレンズによる個体差はありません。
全て開放F2.8での撮影です。三脚使用。



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↑「non T*」階調が広く色が一番柔らかいですね。
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↑「C」色乗りが強くなり、コントラストが上がり、締まった写真になりました。
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↑「CF」さらに発色とコントラストが増しました。一番コッテリ系です。






はい。
とてもマニアックでしたね(笑)


「おぉ〜!なるほど〜」と、参考にして頂ける方は参考にして頂いて。


「よく分からん」という人、実際この程度の差です。


他にも外見だとか使い勝手だとか大切な部分があるので、
そちらで決めていただくのも大いに「有り」です。







さて、明日はボディをどうしましょうか?

というお話です。



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