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連日にわたって「中判」「中判」って言ってるけど、
そもそも「中判」って何がいいの?「35mm」と何が違うの?


今回は、そんなところをお話しさせて下さい。








「中判は写真がきれい」


何と言ってもまず、それでしょう。


ハッセルで採用されている「6x6」フォーマットは
「35mm」フィルムフォーマットの約3.6倍の面積を持っています。


フォーマット自体が大きいので、フィルムに投影される情報量はそれだけ多くなります。


その膨大な情報量を、世界最高峰のツァイスのレンズが写し取ってくれるカメラ、
それがハッセルブラッドなのです。

ハッセルの場合「6x6」フォーマットをデジタル撮るためには
億単位の画素数が必要になるといわれています。


それだけ緻密な写りをするわけですから、出来上がった写真を見ると、
思わずため息をついてしまうような、すばらしい写りをしてくれるのです。


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左:35mmフォーマット 右:6x6フォーマット (それぞれ原寸大)




「35mm」フォーマットサイズは小さくて肉眼では細かいところを見ることができないので、
プリントする時にそれなりに拡大されることになります。

最も一般的な写真サイズの「L版プリント」にすると、
約13倍の大きさまで引き伸ばされることになります。


ハッセルの「6x6」フォーマットは、
肉眼でもそのまま見ることができるくらいの大きさです。

「L判プリント」でも、約2.5倍の大きさに引き伸ばせば済みます。




当然、小さいものを大きくすれば画質は荒れてしまうので、
「中判」と比べると「35mm」の写真は粒状感が目立ち、荒れたような写真になってしまいます。


つまり結局『中判の方が画質がきれい』ということになります。

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*画像をクリックするとさらに拡大できます。
パソコンの画像ですが、きめの細かさの違いが伝わるでしょうか?









「ポジフィルム」


画質のきれいさを楽しむ上で、ぜひ挑戦したいのが
ポジフィルム(リバーサルフィルム)を使った撮影です。


ポジフィルムはネガとは違い、
現像が終わった段階ですでに写真として完成するフィルムのことです。


透明なシートに写真をそのまま焼き付けたようなイメージです。
(1番右側の茶色いシートはネガフィルムです)

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ポジフィルムはネガフィルムよりも画質がきれいで、
まだデジタルカメラが無かった時代、プロのカメラマンはみんなポジフィルムを使っていました。


発色のきれいさ、光の再現性、透明感。
一度目にすると忘れることの出来ない美しさです。


ただし、撮影後にあまり画像加工ができないので、撮影時の露出に気を配る必要がありますが、
そのぶん上手に撮れた時の感動はひとしおなので、ぜひ一度は経験してほしいと思います。



35mmでもポジフィルムはあるのですが、冒頭でもお話しした通り、
フォーマットが小さく肉眼で細かいところまで見ることができません。


せっかくきれいなポジフィルム。
充分に肉眼で楽しめる中判カメラなら、より一層ポジフィルムを使う感動が大きくなります。












「ボケ味が大きい」


これもフォーマットの関係で、
中判カメラは35mmに比べて被写界深度が浅くなります。


被写界深度が浅いということは
「よくボケる」
ということです。


ハッセルの「6x6」フォーマットの場合で考えた場合、
標準レンズのプラナー80mmのF2.8は実質およそF1.4くらいの被写界深度です。
(35mm換算時)


これはかなりのボケ味です。

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ダイナミックな画質で、ダイナミックなボケを楽しむ。


これが中判を楽しむ醍醐味のひとつでしょう。











「中判カメラのすすめ」


中判カメラは難しいイメージがあります。


それは、スタジオやプロカメラマンに使われることが多かったせいでしょうか。

手軽なオートのカメラよりも本格的なマニュアルカメラが多いでせいでしょうか。

慣れないブローニーフィルムやカメラ自体の独特な操作方法が分からないせいでしょうか。

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コンパクトさが売りの35mmと比べると、中判カメラは重たくて大きいです。


しかしこの2つの違いは、TPOでの使い分けがきっちりできるので、
所有者にとって好ましい違いだと思います。


もし、スーパーカーと軽自動車の2台所有していたとしたら、
ちょっと近くのスーパーまで買い物に行く時には軽自動車で行くでしょうし、
どこか出かけるときはスポーツカーを使うでしょう。


ちょっと小回りは効かないけれど、撮影者の意図が強く反映される中判カメラは
撮る人に「撮影することの楽しみ」を教えてくれます。

そして出来あがった写真は、きっと期待以上のものを見せてくれるはずです。




今はデジタルカメラもマニュアル設定できる機種も多く、
使い方をサポートをしてくれる雑誌や書籍も豊富なため、
マニュアル撮影に抵抗のない人が増えてきています。


プロカメラマンやハイアマチュアカメラマンが次々とデジタルに移行していった中で
「中判カメラ」の中古相場価格は、一時期に比べるとだいぶお手頃にものになってきました。


どんなカメラでも「状況に応じた露出をとる」という基本は全く一緒です。
あとは実機を見てちょっとした使い方さえ覚えてしまえば、何も恐れることはありません。


ハッセルブラッドも然り、使い方さえ覚えてしまえば特別難しいことはありません。










『次回予告』

というところで、

お待たせしました。



次回はマガジン装填の方法を説明します。



お楽しみに。


(タドコロ)



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