毎月違う彼女とカメラを持っておデートしましょ。

「彼女のカメラ」お楽しみください。


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冬の日。薄曇りの午後。

辺りは静まり返っている。



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「ちょっと、寒いね。」


ぐるぐると巻いたストールに首をうずめて彼女は言う。


僕らは目的も持たず歩きはじめた。

特に会話をするわけでもなく並んで歩く。

言葉のない時間が心地よく感じられる。


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時おり彼女は立ちどまり、写真を撮る。

僕は少し離れて、それを見つめる。


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彼女の華奢な指がカメラを包む。

動作のひとつひとつから目が離せない。
シャッターを切るほんの手前、空気が張りつめる。

一瞬、緊張が走る。


彼女に合わせて、
無意識のうちに息を止めてしまっている自分に気がついて、
僕は思わず笑ってしまった。


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そんな僕に気がついたのか、
彼女が僕に視線をよこす。

僕が微笑みかけると、
彼女は一瞬、不思議そうな顔をしたが、
すぐに、小さく笑ってくれた。





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写真を撮る彼女を僕はただ見つめている。

うつむいた横顔、ファインダーをのぞく真剣な瞳。
彼女をながめていると、不思議と僕の心は満たされていく。




「撮ろうか?」

ふいに彼女が言う。
と、レンズが僕に向けられる。

「えっ・・・」
思いもしなかった、その言葉にあせってしまう。
どういう顔をすればいいんだろう?




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「自然にしてていいよ。」

僕の心を知ってか知らずか、彼女はやさしく言う。
なんだか、とても恥かしい。

ゆっくりとした動きで、僕を撮る彼女。


シャッター音が、僕の耳に響く。


写真を撮るということが、特別なものに感じられた。




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向かい合った僕らを、夕陽が照らす。
傾いた光が、彼女の輪郭を浮きあがらせる。

僕はそれを、とても綺麗だと思う。



彼女のカメラ、何ていうんだろう?






撮影:平林 真実
文章:翠
彼女:mayu
プリント協力:monogram







:::::::::::::::ハッセルブラッド:::::::::::::::

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1948年、スウェーデンのヴィクター・ハッセルブラッド博士によって生み出された、最高級中判カメラ。

今なお中判カメラの頂点に君臨する理由は、完璧なシステムと豊富なアクセサリー、そしてレンズ。

ツァイスレンズの繊細で緻密な描写は、他のどのレンズにも真似できません。

被写体と真摯に向き合い、魂を込めてシャッターを切る、それがハッセルブラッドです。




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