こんばんは、タドコロです。
今日も昨日に引き続き、ハッセルブラッドの薦めをば。




500Cから始まった「500シリーズ」ですが、
特徴の違いから、うちでは大きく3つに分類して
「500C」と「500C/M」と「503系」と分けています。





HASSELBLAD「500C」
1957~1970年
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500系の元祖であり、マスターピースでもあります。

この後48年間、大きな仕様変更もなく製造され、
愛され続けたことがその完成度の高さを
何よりも物語っています。

時代背景的にまだ採算性や効率性を重視していない時代なので、
単純に「モノ」としての作り込みの度合いが違います。

修理職人さんが口を揃えて言うのは、
素材の良さや作り込みが違う、ということです。

それは例えば巻き上げの滑らかな感触だったり、
シャッターをうった時の音を聞けば、一目瞭然→一耳瞭然です。

クラシカルな物が好きな方、
そういった背景にロマンを感じる方におススメしたい機種です。






HASSELBLAD「500C/M」
1970年〜1989年

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500Cはフォーカシングスクリーン(ピントグラス)を交換するのに工具が必要でしたが
工具なしで簡単にスクリーンをチェンジできるようになったのが、500C/Mです。

ちなみに500C/Mの「M」は、モディファイの頭文字。
直訳すれば「500C改」つまり改良型です。

500CMになってから、交換用のスクリーンの種類が増えたのですが、
後々に発売された明るいアキュートマットを装着できる点も、人気の理由の1つでしょうか。
(500C用にもアキュートマットは発売されたですが、数が少なくなかなか出てこないんです)

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最も製造期間が長いため市場の台数が多く、
気に入ったコンディションを選びやすいことと、相場価格が落ち着いていることも
入門編としてのポジションを不動のものにしてると言っていいでしょう。

信頼性と発展性の点からも、どれを選んだらいいか迷ったら
この500C/Mをおススメします。

ちなみにブラックボディが製造されたのは、この500C/Mの時代からです。






HASSELBLAD「503系」
1988年〜

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500C/Mの後に発売された次のモデルから、
数字が「503」に変更されました。

ハッセルはレンズが大きくボディの空洞も大きいため、
光線条件によっては内面反射することがあります。

それをフードなどで防いだりするのですが、
パルパス材というものをボディ内面に貼って、本体側でも内面反射を防ごう
というのが「503系」の特徴です。

しかしそのパルパス材も経年でひび割れたりしてるものが多いことと、
500C/Mの前期までは焼き付け塗装による凹凸で内面反射を防いでいたことを考えると、
実際にはそんなに差はなく、はっきり言って好き嫌いの好みの問題かと思います。


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左:パルパス材処理           右:焼き付け処理



僕はこの内面反射に関して、実感として違いを感じたことはほとんどありません・・・

ちなみにこのパルパス材。
ひび割れが当たり前で、割れていないのはラッキー。というのが業界での共通認識です。
「ひび割れていても撮影に影響ない」ので、ここはあまり神経質に気にしない方がいいです。

とりあえず新しいボディの方が安心。という方におススメすることが多いですかね。




あと、もう1点「503系」に共通している特徴が、
スクリーンが明るいアキュートマットを標準装備している、ということです。

標準マットとの違いは覗き比べると一目瞭然なのですが、
ここも好き嫌いの分かれどころです。
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左:標準マット             右:アキュートマット


比べると標準マットは確かに暗いですが、(それでも充分にきれいなのですが)
ピントを合わせをしてる時にピントの山が来た時に被写体がフッと浮かび上がる様で、
合わせやすいという人も居ます。

アキュートマットは、純粋に明るくてきれいなので見やすいという人。
またはその画面のきれいさから、とりあえずテンションがうなぎ昇りになる人も居ます。

この辺も出来ればぜひ覗き比べて、自分の好みを知っておきたいところです。





といったところで、今日はお開きにしたいと思います。
続きは、また明日。それでは失礼いたします。